町田豊さん

いつも胸にあるのは、明星の「健康 真面目 努力」

いちばんの思い出は、4年生の夏休みに行ったアメリカ。大学主催の企画でウエストバージニア州のホームステイとウィリングカレッジでの授業に参加したことです。参加者の学年や学部もまちまち。20人ぐらいだったでしょうか。

ステイ先のご家族はみな優しくてテーブルに座ればいろいろと話しかけてくる。その気遣いが嬉しい一方、圧倒され、英語を聞いているだけで、こっちはドキドキドキドキ。でも、そのうち身構えることなどないんだと感じるようになりましたね。向こうの学生たちもとてもフレンドリーで、夜は夜で遊びに連れて行ってくれました。顔立ちも環境も全く違うけれども、気持ちの面では同じ学生同士、あまり変わらない。通じるものがあるんだと肌で実感できた貴重な経験でした。

自分の幼稚園でも英会話をとりいれていますが、この滞在経験での思いが元にあるんです。英語を教えるというより、壁をつくらない一歩のため。言葉も外見も違う人たちとも身構えることなく接してほしい。そう思って続けています。

幼稚園を営みながらも、多くの方との出会いに恵まれ、今は東村山市の教育委員会の委員長も務めさせていただいています。いつも胸にあるのは、明星の「健康 真面目 努力」ですね。大好きな言葉だし、心のよりどころです。この言葉が、揺らぐことなく継承されているのは素晴らしいこと。現在は、「健康 真面目 努力」のもと、二人の息子が、教員をめざし、明星に通っています。