ご挨拶
明星学苑第八代理事長就任にあたり
明星学苑は、2023年に創立100周年を迎えました。21世紀の4分の1が経過した世界は、いま大転換期を迎えています。AIが象徴するように、技術革新は止まるところを知りません。わが国では少子高齢化が進んでいます。先行きの見通しにくい時代です。であるからこそ明星学苑は、社会の動きを正しく理解して自らの生き方を見つめ、新たな可能性を拓き、人生を楽しむ卒業生を世に送り出したいと考えます。
この考え方を明星学苑全体の方針とするために100周年を機に定めたのが、「自ら変革し続け、新たな時代、新たな世界を謳歌する人間性あふれる卒業生を輩出する学苑」という「Next100学苑ビジョン」です。このビジョンの実現に向け、幼稚園、小学校、中学校・高等学校、大学・大学院からなる明星学苑は、新たな施設や教育方法論、価値観のもとで一体的な取り組みを進めています。
それは、明星学苑の建学の精神「和の精神のもと、世界に貢献する人を育成する」をこの時代に活かそうとする取り組みです。すなわち明星学苑の4設置校・園は、一人ひとりが「世界に貢献する」道を歩み、常にその先を目指そうとする、積極的で心豊かな生き方を見つける場になるのです。それこそが21世紀にふさわしい総合学苑のあり方であると、私たちは考えます。
創立100周年にあたり、明星学苑は周年メインビジュアルを作りました(下図)。それを縦にして、そこに建学の精神、「Next100学苑ビジョン」、明星学苑4設置校・園それぞれの教育目標を置いてみます。すると、人の育成を通じ一人ひとりの豊かな未来を生み出そうという一本の樹木が立ち現れます。色とりどりの枝を広げるこの樹木こそ、在籍する約14,000名の児童・生徒・学生の未来図であり、総合学苑たる明星学苑が目指す第2世紀の姿にほかなりません。
明星学苑が100年を超える歴史のなかで多摩地域において培ってきた深い信頼感。私たちはこのかけがえのない財産を、さらに確たるものにしていきます。そして、各設置校・園の教育目標達成の決意を胸に、ステークホルダーの皆様からさらなる共感と満足とご支持をいただける明星学苑を目指してまいります。皆様のご理解とご協力、ご支援を心から期待しております。
学校法人明星学苑理事長 落合一泰
学校法人明星学苑理事長 落合一泰
-
明星学苑100周年メインビジュアル
-
設置校・園の教育目標:幼稚園(左下)、小学校(右下)、中学校・高等学校(左上)、大学(右上)