松田玲奈さん

出し惜しみしないと自分に誓った

明確な一つの目標を持てたことが私には大きかった

中高が女子校で、とにかくにぎやかでした。言いたいことを言い合い、挫折もふくめて、みんなで団結するような。

明星に入って、周りの子は少しおとなしいかなと感じていました。もっとエネルギーがぶつかりあうような、がちゃがちゃした空気があったらいいのにと。私だって自分を出し惜しみして、思いきり過ごしていなかったかもしれないのに、今思えば生意気だったと思います。でも、漠然と、自分を取りまく空気を変えられたらと思っていました。

このもやもやをなんとかしたいと学生支援センターにかけこんだのが、大学2年生の冬でした。キャンパス内に、学生が企画して運営するカフェをつくることにしたんです。活動を進めるうち、仲間や後輩も徐々に増え、ミーティングではそれこそぶつかりあいながら企画を詰めていきました。学長プレゼンも2回して、ようやくゴーサインを頂けた時はもう4年生になっていました。そして秋の星友祭でついにオープン。嬉しかったですね。

時間はかかりましたが明確な一つの目標を持てたことが私には大きかった。大学の空気を変えたいと勇んだけれど、何よりも変えたかったのは自分自身。何かの主体となり責任をもって、出し惜しみしない自分でいたいとうずうずしていたから。きっかけをくださった学生支援センターの村山さん、一緒に取り組んでくれた仲間たち、知恵と力をくださった先生や外部NPOの方々がいらっしゃらなければ何もできなかったって思うんです。

写真:松田 玲奈さん 松田 玲奈さん

筆者プロフィール

SNSでシェアする
Facebookで共有する
LINEで共有する
Twitterで共有する