海東聖さん

本音をぶつけあった友達と今も

明星で手にした宝もの

私の原点は、小学生のときにお世話になった先生。音楽の女性の先生なんですけど、先生が本気でやるからキミたちも本気でね、という気持ちがひしひしと伝わってくる方でした。こわくて厳しくて、でも、本当に優しくて、一人一人を見ることに手をぬかない。音楽だけじゃなく、人との関わり方や社会のことも含めていろんなことを教わった先生。あんな先生になれたらと進んだのが明星大学です。

一番の思い出は、フレッシュマンキャンプ。明星には年に一度、新一年生を迎え、学部全体でタテとヨコのつながりをつくる行事があります。その実行委員をずっとやってきました。不安でいっぱいの一年生をどう迎え、どう導いてあげたら新しい仲間にうまくとけこめるか。どうすれば全員が楽しめるか。実行委員同士の関係づくりから始まって、半年かけて議論しながら準備していくんです。複数の人たちで連携して物事を進めていく、そんな作業が大変だけど楽しくてやりがいがあって。人っていいな、とか素敵だなとか思うようになったのも、フレッシュマンキャンプのおかげ。一緒に乗り越えた友達たちがいたから。

夢だった先生になって1年。4年間培ったものをまだ生かせてはいないという歯がゆさはあるけれど、本音をぶつけて語りあってきた友達の多くが私と同じ先生の道を歩んでいます。喜びも悩みも分かちあえて、会うと安心して一緒に頑張ろうって思える。友達って、明星で手にした宝もののような存在ですね。

写真:海東 聖さん 海東 聖さん

筆者プロフィール

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