福井みどりさん

学ぶこと以上にふれあいが楽しかった

明星は人とのふれあいを心底楽しめた場所。

世の中に対して私はどのように役に立てるだろう。そんな思いがずっと私のテーマだったように思います。 それは高校三年の時の学園紛争がきっかけでしたが、「自分はどういう人間になりたいのか?」を真剣に考えた青春でした。高校を卒業して二年間、さまざまな 仕事を体験し、その後看護職を選びましたが、看護師になったら、やればやるほどその難しさを実感するばかり。看護師としての技術も大切。でも何より、病気 と闘う患者さんの気持ちにどう寄り添うべきかという問いが自分にいつもありました。その後も患者さんのメンタルケアに携わり、気づけば人の心を改めて学び たい、そんな情熱が大きくなってきました。

明星大学と出会ったのもそんな時。通信教育課程ですから家庭もある私にとっては本当に良いチャンス。子どもたちが寝てからレポートを書いて、昼間は図書 館に行って調べものをしたり。学ぶこと自体が楽しかった。結局、三年間通信教育課程で、その後の三年を通学し、修士取得まで計六年間。先生とも、自分より 若い人とも、年齢も性別も上下関係もなく、対等に議論できる環境はとても得難い体験でうれしかったですね。

\修士課程に進む時は最後までできないかもしれないと迷いました。すると先生がさらりと、君ならできるよと。今の小川学長ですけれど背中をポンと押してくださった。手塩にかける教育と言われていますが、明星は人とのふれあいを心底楽しめた場所。充実した六年間でした。

写真:福井 みどりさん 福井 みどりさん

筆者プロフィール

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