柊澤章次さん

アットホームな大学、あたたかい思い出

「体験教育」や「健康、真面目、努力」が土台にある

明星大学創立50周年。感慨深いものがありますね。入学した年に、ちょうど開学10周年の祝賀会が体育館で催されましたし、そのとき児玉九十先生が「私はもう九十になるから名前も児玉百にするんだ」とユーモアを交えて話されていたこと、いまだに覚えています。 なにより私の代は、児玉九十先生から直接卒業証書をいただいた最後の代になるんです。

大学は、とてもアットホームで良い意味で肩の力をぬいて自然でいられる環境でした。経済のゼミで「奥の細道」を題材に当時の時代考証をしたり、ゼミの後には先生にお寿司をごちそうになったり。試験の前、よくまとめられたノートがあるというのでコピーを回してほしいと頼んだら自分のノートだったなんてこともありました。楽しかったからこそ、多くを学べた毎日だったと思います。

家業を継ぐため経済を学びましたが、縁あって30代から保育の道を歩みました。2003年、明星大学で保育士養成課程が始まったのは、うれしかったですね。母校ですし、良い人であればなんとしてでも一期生を採用したいと思いました。そして4年後、本当に明星から保育士を採用することができたんです。

いま毎日をいっしょに過ごしている子どもたちには汗をびっしょりかいて遊んで、体で覚えていってほしいと思っています。楽しいことは、身につく。私のそんな考えも、やはり明星で受けた体験教育や私が大好きな校訓「健康、真面目、努力」が土台にあると思っています。

写真:柊澤 章次さん 柊澤 章次さん

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