高木幹夫さん

大学も、学生も、革新的であってほしい

自由で革新的でないと未来をつくることにならない

学びの原点はどこかと問われると、出会ってきた先生の言葉がまずありますね。私自身、日能研出身。当時は前身にあたる菊名小学学習教室でしたが今も思い出すのが「解けると思ってるんだよね」という一言。答えだけが本質じゃないと教わり、絵を描けば「カメラは前しか写せないが絵は後ろも描けるんだ」と。小学生としては困るばかりだけど面白かった。年月をへて、答えを特定できない不定や不能も答なんだよと教わったのが、明星大学。私の中ではつながっているんですね。

物事にはさまざまな面があると気づかせてくれる先生や考え方に惹かれながら、自分なりに思索を重ねた学生時代。明星は、そんな一時期を過ごした場所ですね。

大学では、落研や幼児教育研究会などいくつかの部をかけもちしながら、美術部をとびだし、第二美術部をつくってみたり。星友祭の夜、とにかくハメを外してしまった思い出。大騒ぎして迷惑をかけ、翌日各部におわび行脚した思い出。

異学年がまとまって受けられる教科教育法という授業は面白かった。いろんな人がいて、質問も多様。残念ながら4年の時、学年ごとの授業になってしまいましたが。学生にとっては多様性が大切という考えは今も変わりません。

教育に携わるなら革新的でなければならない。自由で革新的でないと未来をつくることにならないから。教育の明星という旗を掲げる明星大学には、そして学生のみなさんには、常に革新的でありつづけて頂きたい。そう思います。

写真:高木 幹夫さん 高木 幹夫さん

筆者プロフィール

SNSでシェアする
Facebookで共有する
LINEで共有する
Twitterで共有する