神崎たかさん

楽しんでいる姿を見るのが一番楽しくて

思い返すと学生さんたちとのふれあいが本当に楽しかった

かれこれ50年近くになりますね。食料品店、カレー屋、いまは定食屋ですけど、大学ができてまもない頃からずっと、大学の門からすぐそばで学生さん相手に商売をしていますから。思い返すと学生さんたちとのふれあいが本当に楽しかった。かわいい子どもたちみたいな感じですね。

感慨深いのは、夏に三週間ほど泊まりで来る通信の学生さんたちとの思い出です。当時はホテルもありませんでしたから大学の申し出で泊めてあげて。ホテルじゃないですから当然雑魚寝。みなさん最初は引くんですけど、結局喜ばれました。合宿生活みたいなものですから。ご飯も上品なのはダメでとにかくボリュー ムがほしい。それこそ家のおかずをかき集めて五目寿司にしたり、夜はおにぎりを握ってあげたり。色々な境遇の学生さんとの出会いも楽しくて、今でも付き合いが続いている人がたくさんいるんです。

時代の移ろいは感じますね。昔は、みんな大盛り、大盛り。お金足りないから大盛りは注文できないけど少し多めにお願いしますとか言われると、かわいいで すから盛ってあげちゃう。でも最近は、男の子で小ライス。びっくりしちゃう。逆によく来てくれる女の子が、チャーハン大盛りなんですから。

大学の星友祭もそうですけど、大学の近くに住んでいる身としては、学生さんが楽しんでいる姿を見るのが、一番楽しい。にぎやかでいてほしい。明星の人たちは先生も学生さんも人懐っこい。私もまだまだ現役で、がんばれる限りこれからも一緒に楽しんでいきたいと思います。

写真:神崎 たかさん 神崎 たかさん

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