遠藤光さん

一生の宝を手にした、 青春の星友祭

星友祭こそが私にとって体験教育だったわけです

毎年今頃になると大学の星友祭を思い出します。今年でもう第48回ですか。懐かしいものです。もともとお祭りごとが大好きで、入学してすぐに体育祭や文化祭の企画に関わり始めました。それで、3年のときに第20回という節目の星友祭実行委員長になったわけです。

人でいえば成人ですから、どうしたら記憶に残せるものにできるかと考えましたね。その目玉の一つがタイムカプセル。それこそ多くの人に呼びかけ、30年後へのメッセージを当時最先端だった8ミリビデオに記録して埋めました。石室を作り防腐剤を入れて。みんなで埋めたあの光景、あの感動、今でも覚えていますよ。

星友祭まで1ヶ月位になると、男子は学校に泊まりこむんです。夜中に校内を探検したり、みんなでトラックの荷台に乗って銭湯に行ったり。思えば、そんな 準備期間が多くの学びだったんです。交渉ごとも自分たちでやる。揉め事が起これば仲裁する勇気や説得力が求められる。大変でしたが、協力して成し遂げた時の喜びや達成感は、社会に入ってから役立つ体験です。たいていのことはやれる自信がつきましたから。まさに星友祭こそが私にとって体験教育だったわけです。

今の学生たちも泊まりこんで準備を進めているのでしょうか。一大行事を取りまとめる体験は一生の宝。人とのぶつかりを恐れず何事にもトライして、11月の星友祭をぜひとも楽しいものにしてください。実は再来年、タイムカプセルを開けるちょうど30年後がやってくるんです。今からもうワクワクしています。

写真:遠藤 光さん 遠藤 光さん

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