明星幼稚園公式ブログ

のびのび🌱タイム

Vol.44 2021.06.18

保育について

 幼稚園では予てから、文科省から指導され「幼稚園教育指導要領」に記載がある、幼小接続について様々な施策を実施しております。昨年度からは明星小学校教員が園長補佐として在籍しており、これにより同じ敷地内に幼小が設置されているという強みをフルに生かす体制が整ってきました。
 これまでも「にこにこの日」「わくわくの日」として活動してきましたが、昨年度は感染拡大防止対策で活動を縮小していました。
 そのような中でしたが、昨日年長組対象に今年度一回目の「のびのび🌱タイム」(新しい名称です!)が実施できました。

「幼稚園教育指導要領」には小学校教育との接続に当たっての留意事項として、
(1) 幼稚園においては、幼稚園教育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期にふさわしい生活を通して、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにするものとする。
(2) 幼稚園教育において育まれた資質・能力を踏まえ、小学校教育が円滑に行われるよう、小学校の教師との意見交換や合同の研究の機会など設け、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を共有するなど連携を図り、幼稚園教育と小学校教育との円滑な接続を図るよう努めるものとする。
と記述があります。

 東京都主催の「就学前教育カリキュラム」の研修が広く行われ、事例がまとめられた冊子が各園に配布されて数年が経ちますが、物理的に幼稚園と近隣の小学校との距離や日程を合わせることが難しいとなると、各々が外部の研修等で情報を収集したり、就学間近に情報を共有するにとどまっていたのではないかと思います。



 しかし私たち明星学苑ではこの強みを生かし、子どもたちが小学校就学(内部進学に限らず)に向け、なだらかな接続のために様々な活動を行っております。
今回年長さんは鉛筆の持ち方を体験しました。これまでも鉛筆は年長クラスに共用で置いてありましたが、昨年度から感染防止のため、共用を避け1本ずつ個人持ちにしました。

 初めての自分専用鉛筆には教員が一人一人の名前とキャップ、持ち方ホルダーをつけて渡し、お道具箱に大切にしまって、遊びの中でも使いたいときに使えるように用意しました。これまでは自己流で放っておいたのですが、せっかくなので正しい持ち方を学ぶ機会を設けました。 

1回目の「のびのび🌱タイム」 明星小学校の先生から、
鉛筆の持ち方と良い姿勢について教えていただきました(年長)

鉛筆の正しい持ち方に興味津々の年長組です

なぞり書きをしました

 当日は鉛筆の持ち方と姿勢、線のなぞり書きをしたのですが、参加した年長のすべての子ど
もたちが、少し大きくなった実感と共に瞳を輝かせ、明星小学校の先生や担任に褒めてもらうと自信満々な表情で誇らしげでした。お子さんがお家で何かお話しされましたら是非担任までお伝えいただけると私たちも励みになります。よろしくお願いいたします。


2回目は違うもの探し



 また今年度は幼稚園として二つの研究を行っていきますが、その一つが〈「なだらかな接続」に向けた幼稚園および小学校における施策に関する研究〉です。これまで保護者の方に研究を開示したことはございませんでしたが、機会を見つけてご紹介していきたいと考えております。

 もう一つの研究は〈教育の質の向上を目指す実践研究—ルーブリック評価を通じた3年間の成長を可視化するー〉です。今年度の年長組は、ルーブリック評価導入後初めて、入園からの3年間の成長をルーブリック評価で可視化し、教員がカリキュラムや学年の目標に落とし込んできた学年になります。卒園時には何らかの形でご報告できるよう準備していく予定です。

クリエイティブ・キューブ 協働して作り上げました(年長)


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