明星幼稚園公式ブログ

自分で考える力

Vol.43 2021.05.18

日々のこと

 家にいる時間が長くなると子どもの行動が気になってしまい、叱ることが増えてしまいがちです。強く叱ることをなさらない方も、親としての思いが子どもに伝わらないもどかしさや気持ちの切り替え時を、いつ、どのようにしたら良いのか悩むこともおありでしょう。

 子どもが公共の場で癇癪を起したり、泣いたりしたとき、親は早くこの場を終息させようと、不本意ながら渋々子どもの言うなりになってしまう、あるいは逆に子供が泣いてもなんでも、親の方が正当なのだから信念を曲げては親の負けとばかりに突っぱねる、もう面倒くさいと思ったら、無視し続ける、、、。
 どうでしょうか。親ならば誰しもが向き合う場面の一つです。しかしこれらの親が困ったなあと思う子どもの行動に対して、親の私たちにできる対応方法があります。
 3歳ごろまでは自分の感覚や感情が優先され、先の見通しの立たない経験を嫌がったり、大人の言うことを聞かないということは普通の状況であり通るべき成長段階です。
 特に新しい環境(保育室・担任や友だちとの信頼感など)に慣れるまではいくら言い聞かせたり叱ったりしても、土台となる安心感がまだ十分でないので時間がかかることが多くなります。環境に慣れ、すでに精神的な成長が見られた子どもは自然と次のステップへ成長していきますし、自ら進んで成長しようとしていきます。
 私たち教員はそうした土台を築くために1学期はゆっくり焦らず、丁寧に、そし善悪の概念を学年に応じては毅然と、理解のまだ及ばないお子さんには丁寧に指導してまいります。

 そこでミニアドバイスです。
 以下の場面で、保護者の方はお子さんにどういった言葉かけ(態度)をしますか。
 【子どもが幼稚園に行きたくないと言う。あるいは泣くとき】
・「文句ばかり言わないで行きなさい」「いつまでも泣いていないの」と命令
・「それじゃあおもちゃ買ってあげられないなあ」と脅す(脅迫)
・「幼稚園は休んではいけないところです。」とお説教
・「ちょっと嫌なことがあるとすぐに弱音を吐いて、困るわねえ。」と子どもに対して否定的な評価(非難)をする。
・「何があったの?」「誰かにいじめられたの?」「先生が嫌なの?」「どうして?」と質問攻めにし、原因、動機、理由を何としても見つけようとする。
・「相変わらず甘ったれね」「だめねぇ」と批判する。
・「明日になれば気持ちも変わってくるかな」「あら楽しそうなおもちゃがあるわ」などと話をそらそうとする。(ごまかす)
・無視する。

 子どもが泣いたり、感情が高ぶっているときに大人が上記のような対応をとると、子どもは自分の感情を自分でコントロールしたり、自分で解決策を考えたり、前向きに頑張ろうという気持ちを持ちづらくなります。言葉が見つからなかったならば寄り添って手を添え子どもの話に耳を傾ける(聴く)だけでも良いのです。子どもが自分で考えるきっかけになります。「お母さん、どうしたらいいかなあ。」と助けを求めてきたら「どうしたら良いと思うの」とすぐに答えを与えるのではなく一緒に考えてあげましょう。

お部屋におたまじゃくしがやってきました。(年少)

春の図鑑をもって学苑内散歩に行きました。明星小学校のビオトープにて(年中)

ホールで星座のDVDを見ました。(年長)


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