進取の気性に富む(しんしゅのきしょうにとむ)
Vol.40 2021.01.15
日々のこと
令和3年になりました。
今なお先の見えない感染拡大の中、新年を迎えることとなりました。緊急事態宣言を受けての今後の対応を昨日お知らせいたしましたが、なにとぞご理解いただきますようお願いいたしますとともに、ご家族皆様の健康を祈念して止みません。
さて大変な1年の始まりとなりましたが、何十年後かに「あの大変な、世界的感染症を乗り越えた世代」と語り継がれるよう、みんなで乗り越えましょう。
我慢の1年となりますが本年もどうぞよろしくお願いいたします。
私自身は自分が試されているのだと肝に銘じ、大切なかわいい園児たちのために全力で乗り越えていく所存でおります。
表題に記した「進取の気性に富む」という言葉をご存じでしょうか。
意味は調べると「従来の習わしにとらわれることなく、積極的に新しい物事に取り組んでいこうという気質や性格を指す」とあります。
私は園児にはこの「進取の気性に富み、自らの進む道を自ら選択して生きていける人」に成長してほしいと願っています。
今巷ではやっている「鬼滅の刃」の言葉を借りて補足すれば「生殺与奪の権を他人に握らせるな(与えるな)」
ちょっとばかり大げさな言い回しではありますが、他人に自分の人生の選択を任せずに自らの意志で生きていきなさいということかと思っています。(昨年4月の入社以来、98%在宅オンライン勤務の息子にクリスマスプレゼントでこの文字Tシャツを贈りましたが、立派なオタクにしか見えなくて笑ってしまいました。)
この現状は私自身そして保護者の方も全世界の方々も、この未曾有の事態に飲み込まれまいと生きているのではないでしょうか。
何か楽しいことはないかなあ、子供たちの思い出(写真)が少ない、自由に外で遊ばせられない、このままで子供たちの成長は大丈夫なのかなど、不安や不満が心を支配しそうになりませんか。でもきっと大丈夫です!子供たちもこの状況下で学ぶことがたくさんあると、そう信じましょう。
この試練は私の元だけに来ているのではなく、私とは比べ物にならないほどの不安と戦って踏ん張っている人がいる、乗り越えるために最前線で必死に働いてくださっている方々がいる、そうした様子を子供たちに伝える機会が今だと考えております。
私たち教職員も様々な新しいことに取り組まざるを得ないことになりました。保護者会も本日の始業式もZoomで行うようになるとは、1年前では考えられなかったことです。逆に人と人との直接的な関りから学び取るものは幼児期の成長に最重要との考えはさらに強まりました。そして何をやめるかだけでなく、何を始めるかを苦とせず、喜びにしたい、ここから卒園進級まで、制約の中どうすればよりよく過ごせるか、これからたくさん悩もうと思います。
そういえば私にとって、何かを考える、新しく始める、本を読むなどと同様に「何も考えない」「ただ声を出して笑う」時間もとても有意義だと、改めて感じた昨年の1年間でした。
さあて、頑張らないと。

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