明星幼稚園公式ブログ

1年間の感謝を込めて

Vol.41 2021.03.17

日々のこと

 何が正解かもわからない混乱から始まった2020年度が終わろうとしています。
 別れと出会いの季節です。

 この1年、大人たちは全員が悩み、選択し、防ぎ、と多方面にアンテナを張り、緊張を強いられてきました。当学苑の対策にご理解とご協力をいただきながらも、幼く愛おしい時期に保護者の方を招いて盛大に行事ができなかったことは、当園の教員も保護者の方と同じ悔しさで一杯です。マスクを取り、皆で集い、この過ぎた日々を語れる日までもう少しと信じて過ごしていきたいと考えています。

 コロナ禍に得たものを数えてみました。できなかったこと、叶わなかったことを数えても悲しいだけです。 
 町から人の気配が随分と減っていた一回目の緊急事態宣言下。幼稚園は管理職以外在宅勤務とし、週に1~2回教員が集まり、YouTubeを作成して配信し、今後の計画を、登園になっても休園のままでも良いように考えていました。

 登園できない子供たちに幼稚園の楽しさや教育をどう伝えていくかを模索していました。
 録画したものを確認することで、自分の話し方の癖がわかり、どう話したら子供たちに伝わりやすいかを振り返るきっかけにもなりました。
 
 分散登園と夏休みの短縮、行事の中止や変更の中、これまでとは違う取り組みを始めました。
 幼稚園では教員も子どもたちも、Zoomを知り、活用に慣れていきました。担任から聞いたところによると、家庭でも集中して画面越しの担任の話を聞くことができ、翌日登園するとお友だち同士で話題にしていたそうです。ホームワークは自宅で作ったり、園に持参してお友だちと一緒に遊ぶ様子が見られました。

 私自身はというと、在宅勤務の息子と話す時間が増えました。これも得たものでしょうか。増えた体重、、、これも得たもの。。。
 具体的に得たものはとても少ないのですが、100年に1度と言われる感染症の災禍を経験したことで、私たちはもちろんですが、幼稚園の幼い子供たちであっても、その年齢なりにこの異変に気付き、考え、行動してくれました。マスク、手洗い、消毒、黙食など今回身に付けてくれたことがいくつかありました。どのお子さんも笑顔で前向きに協力してくれたことがとても印象的でした。

 誰もが不安と緊張の中、子供たちの対応力と笑顔が本当に救いでした。

 本日で2020年度が修了します。明日は卒園式です。先週末は年長組の保護者の方には時間差で保護者会をいたしました。その中で卒園の保護者の方から私共教職員は身に余るお言葉と記念のお品を頂戴いたしました。個別に目に涙を浮かべてお話しかけてくださった方々も多くいらっしゃいました。

 手探りの一年、私たちも自問自答する日々、保護者の方からの温かいご支援が2番目に大きな力となりました。本当にありがとうございました。
 さあ!新年度が始まります。まだまだ油断はできませんが、新しい生活に向けてお預かりした子供たちの笑顔を守るために精進してまいります。

お知らせ
・2020年度保護者アンケートにご協力いただきました皆様、ご協力ありがとうございました。
 回収率は87%となり、総合満足度は94%でした。
 後日まとめたものでお知らせいたしますが取り急ぎご報告させていただきます。

お雛様と年少さん


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