富士山
Vol.49 2023.02.02
日々のこと
寒い日が続いております。
ご親戚やお知り合いの方がお住いの地域で、この度の豪雪に遭った方もいらっしゃることでしょう。
まだこの寒波は続きそうですが、心よりお見舞い申し上げます。
大雪になると本当に大変ですが、山に降り積もる雪は夏の清流となり、田畑を潤し、
私たちの飲料水ともなるものです。
とはいえ何事もほどほどが望まれます。
1月の下旬に2日間氷点下の朝があり、教員が前日からたらいに水を張って園庭に出しておきました。
朝には厚い氷が張り、子どもたちを楽しませていました。
2日目は絵具で着色した氷を作っておくと
「なにこれ?」
と興味津々に子どもたちが集まって、見たり、触ったりしていました。
登園時に前を通る子どもたちは皆興味を示し、初日以上の人だかりでした。
こうした「何これ?」から始まる「なぜだろう体験」は、
来年度から本格実施するカリキュラム「めばえの時間」3つの柱の一つです。
「コトバ体験」「創造力体験」と合わせて、今後も様々なことを仕掛けていきたいと考えています。
寒さと共に、空気がとても乾燥しています。
そのおかげで今朝は電車の車窓から雪の積もった富士山がはっきり見え、
美しく荘厳な姿に、なんだか得した気分になりました。
幼いころから見ていた富士山なのに、大人になって見る富士山はいつも特別な感じがします。
義父が登山を趣味にしていたこともあり、息子には義父と共に行けるうちに富士登山をさせたいと考えていました。(私は下から眺めるのが一番好きですが。)
息子が5年生の時に本人に話すと意外と乗り気でしたので、
夫を含め3人での5合目出発富士登山を計画しました。
(私と義母は後方支援、地上待機でした!)
当時76歳の義父は8合目山小屋でご来光をみてから下山しましたが、
父(夫)と息子は山頂を目指しました。
無事山頂で浅間神社にお参りし下山してきた2人を5合目の登山道入り口付近で待っていると、
土埃ですっかり汚れ、疲れているけれどとても誇らしげな顔をした息子と、
おなじくお疲れだけれど嬉しそうな夫が下りてきました。
小児喘息があった息子にとっては厳しい場面もあったと思いますが、大人になって話を聞くに、その一度の富士登山は思い出深い経験であり、現在の自信に繋がっているようにも思えます。
幼稚園では子どもたちに数多くの体験を提供し、
それぞれが何か一つでも「好き」を見つけ自己肯定感に繋がるよう支援してまいります。
きっとそれは、大なり小なり、この先の人生の基礎となると信じて疑わないからです。



おさかなの形や大きな氷もできました!


色の氷!