明星幼稚園公式ブログ

この1年に想う

Vol.39 2020.12.17

日々のこと

 様々な困難や混乱の2020年も残すところ10日ほどとなりました。来る2021年が皆様にとって良い一年となりますよう願ってやみません。

 この1年、変更せざるを得なかった計画や感染防止対策に、保護者の皆様の多大なるご理解ご協力をいただきました事、心より感謝申し上げます。
 
 私を含め、教職員全員が、この経験したことのない大きなストレスに押しつぶされそうな中、明星幼稚園に集う子どもたちとご家族の笑顔に本当に救われてきました。この絆が支えであり、癒しであり、前を向く原動力となっています。本当にありがとうございました。
 
 2学期、3学期は本来であれば子供たちの劇遊びをご家族皆様で応援していただくところでした。しかし感染拡大が急速に広がる中、例年通りに保護者の方へお届けすることがかないませんが、子供たちは担任やお友だちと意見を交わし、想像力豊かに物語を作り上げてくれました。
現状のできる限りを尽くし、子供たちの中で完結させたいと考え、試行錯誤の日々がまだまだ続いています。
 
 さて明星幼稚園の劇遊びは「ごっこ遊び」の延長としての劇遊びです。
しかし侮るなかれ!この経験を通して小学校就学前に、例年子どもたちは、歩幅の違いこそあれ、様々な成長を見せてくれます。
 
 本来「ごっこ遊び」とは目の前に存在しないものをイメージして遊ぶことです。憧れや関心を持った対象になり切ったり、見様見真似でそのフリをしたり、似たものを実際の物に見立てて遊んだりします。

 ごっこ遊びを進めていくと、少しずつ発展し、変化し、新しいものを生み出すこともしばしばあります。イメージ力だけでなく、想像力や表現力、他者とのコミュニケーション能力、対応力、物の操作能力などの非認知能力が培われていきます。

 明星幼稚園の劇遊びは一人一人が自分で決定した役を演じます。セリフや動作、ダンスの振り付けにも当人のアイデアや意思が取り入れられるように担任は工夫して練習にあたります。 

 仲良しのお友だちと同じ役が良い、お母さんがこの役がいいと言っていた、など自分で決める経緯には様々な理由があります。それでも最後は個々の決断をもって、なりたい役になることを目指し担任は導いていきます。

 取り組み始めの様子を見ていると、一人ひとりの意気込みやモチベーション、緊張の度合いなど全く異なります。ですが幼児期の成長に寄り添ったこの劇遊びの活動は3年間で大きく身を結ぶと確信しています。

 何より感心するのは、年長になると、本当に、全員が笑顔で(当日は緊張で顔がこわばっているお子さんもいますが。)前を向いて、自分の選んだ役柄を、責任感を持ちつつ楽しみ、全うしようと活動している姿があることです。

 1年前、2年前の姿を思い浮かべ確実に、着々と自分の歩幅で成長しているひとり一人のお子さんです。その成長に明星幼稚園での生活が後押できていることを実感したとき、涙が出るほど感激いたします。3学期の子供たちの成長も今からとても楽しみです。

 我慢の年末年始となりますが、どうか皆様よいお年をお迎えください。

年少組 初めての英語遊び

年中組 明星小学校の先生と


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