明星幼稚園公式ブログ

感謝

Vol.28 2019.12.03

日々のこと

今年も残りわずかとなりました。一年間、幼稚園の活動にご理解ご協力いただきありがとうございました。冬休みはご家庭でかるたや福笑いなどのお正月遊びをご家族でしたり、お雑煮を食べて、日本の伝統文化をお子さんに伝え継いでいただきたいと存じます。
どうぞよいお年をお迎えください。

幼稚園では毎年、年が明けてからお餅つきをします。例年保護者の有志の方にお手伝いいただいておりますが、その中でも、おそらく今年で6年間(それ以上かもしれません。)助けていただいているベテランのおじい様がいらっしゃいます。今年度でお孫様が卒園ですので最後になるのでしょうか。いつもありがとうございます。ご卒園後でもいらしてくださるのであれば、いつでも歓迎いたします。

園ではそろそろかるたやコマ回し、羽根つきなどを出して遊びます。コマは投げゴマという、ひもで回す本格的なものです。子どもたちにとってはまずひもで巻くことが難しく、はじめは教員と一緒に巻いて挑戦しています。私もかつて幼児には難しいと思っていましたが、私自身は18年前、5歳の息子に教わってできるようになりました。惜しいとか少し回ったという成功体験があると、次は何とか自分ひとりでできるようになりたいと思うものです。

一人では根気が続かない子も、お友だちが回せるようになったのを見て再度挑戦しています。ひもを巻いては何度も何度も投げているうちにうまく回るようになる様子は、自転車に乗る練習に似ています。周りの大人は子どもの取り組む姿や葛藤の邪魔にならないような声掛けや、見守りをして、出来たときにお子さんと一緒に喜べることが大切です。

 話は変わりますが、先日、≪心と体を蝕む『ネット依存』から子どもたちをどう守るのか~実態と治療・対策~≫というテーマで、久里浜医療センター精神科医長の中山秀紀先生の講演を明星大学で聴く機会がありました。

先生によるとゲーム障害が疑われる患者の8割が未成年で、大半が中高生といいます。ゲームにのめり込むことで昼夜が逆転し、遅刻を繰り返すなど、日常生活に重大な影響を及ぼします。成績や体力の低下がみられ、親にゲームを止められては激高し、暴行するケースもあるそうです。

子どもは大人に比べて自己制御が利きにくいため、ネットの長時間利用は依存のリスクを高めます。時間制限を設けてやりすぎないことが予防になると話されていました。時間制限が難しい環境ではあえて遠ざけるという大人の決心と努力が必要になります。家族と外で遊ぶ、一緒に活動する、そうした時間を設けることでネット依存になりにくくなるということです。

ご関心がおありでしたら中山秀紀先生の記事が過去の各紙にあるようです。〈ネット〉で調べてみてはいかがでしょう。
 


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