明星幼稚園公式ブログ

幼小合同研修会

Vol.27 2019.11.05

保育について

先日、明星小学校の先生方との合同研修会を行いました。事前に小学校の教員が授業の空き時間を利用し幼稚園を見学、研修会では各学年の保育室に分かれ、幼稚園の教育目標や保育活動に対して具体的な理解を深め、小学校へのスタート・カリキュラム(幼児期の学びと小学校以降の教育のなだらかな接続を図るカリキュラム)に生かしていくことをねらいとしました。例えば年長児は幼稚園ではリーダーとしての自覚と自信を持ち、年中少組の世話をしたり教えたりする姿があります。しかし小学校入学直後はとたんに幼く扱われたり過小評価されてしまうことがあります。小学校ではとにかく一番小さくかわいいのですから仕方のないことかもしれませんが、1年生でもできることはたくさんあるのにと、私たちから見るととても残念なことです。

小学校の教員が本来の年長時の姿を知ったうえで、新しい生活に必要なことを「覚えさせる。」のではなく「考えを引き出す」ことが出来、子どもたちは発想を受け止めてもらい、認められることで、1年生にとっての学校生活は充実し興味深いものになっていくでしょう。
こうした教員の合同活動を活発に行える当園はとても恵まれていると感じます。
実際に明星小学校に内部進学した卒園生について、入学直後に小学校の担任と幼稚園の元担任が情報交換しています。お互いが知り合った教員間ですから、一人一人のお子さんがスムーズに学校生活をスタートできるよう、ざっくばらんに話し合いができます。
もし小学校生活のスタートで小さなつまずきがあったとしても、小学校の担任から連絡があれば、そのお子さんが幼稚園の3年間でどんな軌跡で成長してきたか、行事にはどういった姿で臨んでいたかなどの情報をお渡しすることができると考えています。


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