明星幼稚園公式ブログ

7月園便り

Vol.10 2018.07.05

保育について

年少 親子ふれあいデーは保護者の方も握手でご挨拶から始まります。

ホールは親子の幸せな風景で一杯でした。

「好きこそ物の上手なれ」
まもなく1学期が終了いたしますが、保護者の皆様には日頃より私どもの教育にご理解ご協力をいただき、子どもたちの育ちのサポートをありがとうございます。
9月から始まる長い2学期は明星祭、運動会、発表会(年少組は3学期です。)と芋掘り、秋の遠足など行事が盛りだくさんです。保護者の方へお願いすることも何かと増えるかと存じますが、よろしくお願いいたします。

 さて私は学期末を迎える度に月日の過ぎ行くのが本当に早いと感じます。年齢のせいもあるのでしょうが、特に幼稚園での幼い子どもたちの成長を目の当たりにするとなおさらです。
 
先日の参観日では年長組を見て2年前の年少時の参観日を思い出し、一人ひとりの成長がうれしくなりました。2年前にタイムスリップして、こんなに頼もしく成長した姿を年少・年中時代の、わが子を心許(もと)ないと感じていらしたであろう保護者の方にお見せしたい!なんて考えていました。
大丈夫!歩幅に個人差こそあれ子どもは幼稚園という集団の中で一歩一歩成長していきます。

参観日にはご家族の皆様大勢でお越し頂きありがとうございました。
5月の年少組かくれんぼ参観に引き続き、1学期の参観が終了いたしました。年少組は親子ふれあいデーと題し、子どもたちが慣れ始めた幼稚園生活を保護者の方にも味わっていただき、一緒に楽しむことを目指しました。

毎年大勢のご家族に囲まれ、いつもと違う反応をしてしまうお子さんがいます。お部屋に入れなかったり、ずっと抱っこになってしまったり。それでも本当はご家族が一緒でうれしいはずです。大人が思うような行動をしてくれないのが幼い子どもですね。今年そんな気持ちを味わった保護者の方がいらしたならば、1年後2年後をお待ちください。大切な思い出になっているはずです。その時お子様に話すのであれば「あの時すごく泣いてほんと困ったわ。」と揶揄(やゆ)するのではなく、「泣いていて心配したけど、今ではこんなにしっかりしてお母さんうれしい!」と肯定的にお話くださいね。親子の絆がさらに強くなること間違いありません。
 年中長組でも例年通り親子触れ合いのプログラムを行いました。親子で体を寄せ合う活動はこの幼稚園時代、子どもたちにとって一番大切と考えています。いつもと違う雰囲気に戸惑うお子さんもいますが、それでも保護者の方が自分にずっと寄り添っていてくれる、その経験が一番です。どんな経験もお子さんにとっては無駄なことはひとつも無いのです。
当園はかねてよりお話している通り、「子育ち(・)支援」>「子育て(・)支援」の場です。子育て支援にも重きを置いておりますが、優先されるのは「子育ち支援」です。
斯く言う私も、半世紀も前の、自身の幼稚園時代の記憶を呼び覚ますと、若かりし亡き父が参観日に私の傍らにいて、一緒に折り紙を折っている一枚の写真があったことを思い出します。
きっとどのお子さんにとっても心に刻まれた親子の触れ合いになったことでしょう。

年長組では日頃の運動あそびもご覧いただきました。これから先、他人と比べると得て不得手がはっきりしてくる物の一つではありますが、当日の子どもたちは100%真剣な眼差し、時に笑顔、達成感に満ちた誇らしげな表情など、体を動かすことを楽しんでいました。得意でも不得意でも、生涯に渡り運動が好きでいてほしいと願っています。その基礎作りが幼稚園です。

すでに成人している我が子の話をすると、保育園から小学校の低学年まで、本当に楽しそうに、いわゆる「きんちゃん走り」。徒競走では決して上位に食い込むことのない息子でした。それでも私は楽しく走る彼を見るのがうれしかったことを覚えています。その後運動は嫌いではなかったのでスイミングやサッカーなどメジャーなスポーツで体を動かしているうちに鍛えられたのでしょう。中学校でリレーの選手になった時には私を含め家族も、幼い頃からの同級生までもが、目の前を颯爽と走りぬけた彼に驚愕し、私は写真を撮りそびれてしまいました。(ベストショットはあとから友人にいただきましたが。)
「好きこそ物の上手なれ」ということわざは、時間がかかりましたが正しいと確信しました。

子どもが生まれ、私が勝手に考えていた家訓は「人生を楽しく生きる」というものです。
これは辛いこと、悲しいことを避けて通り、能天気に生きることでは決してありません。
○自分で目標を見つけ、目標に向かい努力することができ、その努力の結果に「自分が満足」できること。
○必要以上にストイックでは無く、時に「力を抜いて」自分を客観的に見つめることが出来る。
○他人の「様々な価値観を受け入れる」ことができ、偏った見方をしないでいられる。
○自分の選択したことにより、自分が他人から必要とされ、「充実感を得る」ことができる。
○失敗を謙虚に反省できる。反面、決して否定的になり過ぎず、ひとつの経験として前向きに捉え、「自分の糧」と出来る。
○そして何より、そんな「自分が好き」であってほしい。

これらは私自身にも向けられた現在進行形の目標でもあります。


2023年度記事一覧へ

2022年度記事一覧へ
※一覧ページで、2017年度~各年度の記事一覧が選択できます