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2021.06.11 のびのび🌱タイム「ちがうのは どれ?」

 幼小連携活動の一環として行っている「のびのび🌱タイム」は、明星小学校教員による体験活動です。
 第2回目となる今回も、前回同様に明星小学校の教員でもある園長補佐の中江先生による「ちがうのは どれ?」(なかまはずれを見つけよう!)の体験活動でした。

 今回は安野光雅さん著『はじめてであう すうがくの絵本』を見ながら、絵の中からちがいを見つける活動です。

 集められた絵の中から、その条件から外れた“なかまはずれ”を探します。
 どうしてなかまはずれなのかを、自分の言葉でおともだちに説明しました。

 前に出て、緊張しながらもみんなの前で一生懸命に説明をする子どもたち。
 そして、その発表に耳を傾けて聴くおともだち。どの子も夢中な様子でした。

 すうがく(数学)というと、幼児期の子どもたちにはまだまだ早いのではと思われてしまうかもしれませんが、著者によると、そもそも数学というのはMathematicsの訳語で、語源を辿ると数学という意味はなく、知ること、ものの見方、考え方という意味だったということです。
 「ちがい」(なかまはずれ)を探す活動も、正解はあるにせよ、子どもたちそれぞれが見方、考え方を持ち、それをお互いに伝え合うことでさらに見方、考え方を広げていきました。こうしたやり取りが、小学校での討論にもつながっていきます。自分たちで議論を交わし、自分たちの力で正解を導き出します。
 緊張しながらもお友だちの前で、「ちがい」(なかまはずれ)の理由を自分の言葉で発表できたことは、大きな体験です。また、お友だちの発表に耳を傾け“聴く”ということも、大切な体験です。
 子どもたちは本来、お話をすることが大好きです。話を聞いてもらいたくて、仕方がありません。自分の気持ちを自分の言葉で伝えられることは、その子の幸せな生き方にも大きく関わっていくことです。