明星幼稚園公式ブログ

年少組 初めての劇遊び発表会

Vol.18 2019.02.15

イベント

 先月子どもたちに見せようと学苑内のまだ固いつぼみでしたが、紅梅をひと枝、幼稚園に持ってきました。ホールで子どもたちに見せたときにはいくつか蕾が開き始め、優しい香りを放っていました。その後事務の有賀さんが玄関の花瓶に挿してくださり、年長さんが訪ねてきたときに一緒に香りを嗅いで見ると数時間前よりもっと開花し香りが強くなっていました。春がそこまで来ていることを感じたひと時でした。
 1月の中旬から2月にかけて寒い日が続きますが、少しずつ日が長くなり、日光の暖かさを感じることが出来るようになってきます。春が待ち遠しい気がします。
 
 大人にとっては寒くてつらい冬ですが、幼い子どもたちは子ども時代ならではの発見や楽しみ方で冬を満喫しています。私は職業柄でしょうか、幼稚園の子どもたちと接しながらよく自身の子ども時代の感覚を思い出します。
 手がかじかんで指が動かなくなるまで外で遊んでいたり、雨の翌日は鉄棒の下方には垂れた雫が凍り付いていたり。土の地面は霜柱がたくさんあり、氷の感触を手や足で楽しんでいました。そんな記憶が残っています。私の時代は現代のような発熱インナーや羽毛布団、オイルヒーターは一般的ではなかったので、冬は家の中にいても寒かった気がします。一度コタツに入ってしまうと出るのが嫌になっていました。達磨ストーブの上の金網で焼いたお餅がとてもおいしかった思い出もあります。小学校ではみかんを食べ過ぎて手が黄色くなったと言っている友人がいて驚いたこともありました。
 今の子どもたちが今感じていること、彼らが大人になって楽しく温かい思い出として蘇ってほしいと願っています。

年少組 劇遊び発表会
 さて今月16日は年少組の劇遊び発表会です。
 昨年末に年中長の素敵な発表を見て、自分たちも早くやってみたいと思っているお子さんも多い様子です。
 年少さんにとっては初めての劇遊びです。保育室ではいつものごっこ遊びの延長として、慣れ親しんだ絵本の登場人物(動物や虫だったりします。)になりきって遊ぶ。言葉のやり取りや繰り返しのリズムを楽しむ。お友だちと一つのお話を表現し、お客様に披露する。   
この体験で子どもたちがこれまでの園生活では感じ得なかった達成感を得ることができるよう、担任は大道具小道具等の準備を進めています。
 ですが何と言っても初めてですから、皆が皆舞台上で前を向いて自分の役をきっちりこなすわけではありませんし、私たちもそれを求めてはいません。
まずは参加すること、そこでお友だちとの共通の楽しみ方を見つけること、見ていただきその姿を大人に受け止めてもらったと実感することが目的です。
 かつて私が受け持った、愛すべき個性の面々がそろった年少組の担任だったとき、観客のいない劇遊びには楽しく参加していましたが、当日意気揚々と舞台袖からスキップで出ようとした際に保護者の方を見て、そのままあわてて隠れ、最後まで。という女の子がいました。(もう高校生です。昨年夏にボランティアで来てくれ成長した姿がまぶしかったです。)おそらくたまらなく恥ずかしく、どうしてよいか分からなくなったのでしょうね。
 まだまだ幼く、嫌・嬉しい・寒いなど本能が勝っている部分が多い年少さんです。当日の姿を温かく見守っていただき、目に見えない心の内を想像しながらご覧いただけたらと存じます。


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