栁澤 正人さん

家族で明星に育てられた

 うちの子、2人の兄の子どもたち。親族では今、計7人が明星にお世話になっています。私も、2人の兄も明星出身。

 まず、両親が明星の大ファン。学校の目と鼻の先で歯科医を開業しており、先生方も患者さんでよくいらしていました。また、当時校内にお住まいだった児玉九十先生が生徒たちに声をかける様子や、近所で奥様と買い物する姿を両親はしばしばお見かけしていたそうです。先生と生徒がひとつになっている感じがいいのよと、母は今でもよく話しますね。

 思い出といえば、やはり小学校。2人の兄が通っていたので、心強かったのが最初の記憶。まだ友達がいなくて休み時間に校庭をぐるぐる歩いていたところ、声をかけてくれたのが、今も付き合いのある清水君です。放課後には野球に誘ってくれたり一輪車を教えてくれたり。明るく優しい彼が母も大好きで、そのうち家族ぐるみの付き合いになり一緒に英語や油絵を習いました。お互い家庭を持つ身となった今も共に切磋琢磨しながら歩んでゆく、明星がくれた一生の友ですね。

 学校からすぐそこの歯科医院ですから休み時間になるとにぎやかな声が聞こえてきます。思い出すのは、凝念。汗をかいて教室に戻り、授業の前に2、30秒ほど目を閉じる。不思議と気持ちがフラットになっていく感覚を今でも懐かしく思い出します。正月などに家族で集まると、みんな明星関係者という感じで当然学校の話になる。私たちにとって明星は、大切な絆であり宝ですね。

写真:栁澤 正人さん 栁澤 正人さん

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