内藤 旭惠さん

転機は、いつも先生との出会い

 これが世界を変えるんだ!導入されたばかりの新しいパソコンを指差し、熱く語り始めた先生の授業に一瞬で引きこまれました。コンピュータの世界に導いてくださったのは、明星小学校4年の時の清水英典先生です。すぐにコンピュータクラブに入り、先生に頂いたIDカードをいつも首からぶらさげ、放課後は守衛さんにもう帰りましょうと言われるまでコンピュータルームで過ごしていました。

 コンピュータへの熱は中高に進んでますますつのり、大学は明星の情報学部に進みました。一日も早く情報学を修めたいという一心で物足りない授業があると満足できず、学部長にまで上申してみたり。厄介な生徒だったかもしれませんが、率直な思いを学校にぶつけ、主張しながら自分の中の自信や覚悟のほどを確かめていた時期。そんな中、転機となったのが田路則子先生との出会いです。女性教員で当時30代。男だろうと女だろうと関係ない。女性だって社会で輝けるんだと思わせてくれる先生の言葉や姿に、自分の中の迷いがクリアになった瞬間が何度もあります。何事にもひるまず有言実行の田路先生は、今も私の目標です。

 小学生の頃はコンピュータルームに閉じこもり、あまり喋らなかった私が今は学生を前に喋る人間になった。同窓会では誰だっけと言われることもあります。幼稚園から大学まで19年間を過ごした明星学苑は、人生を変えるようなご縁や出会いに恵まれた所。変わるきっかけをくれた場所です。

写真:内藤 旭惠さん 内藤 旭惠さん

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