アフリカ研究を通じて価値観が大きく変わった

#089

明星大学人文学部国際コミュニケーション学科4年 ※学年表記は取材当時のものです。

須山日菜乃さん

すやま ひなの

人文学部の国際コミュニケーション学科で、アフリカについて研究しています。アフリカに興味を持ったのは、明星大学に入学する前のオープンキャンパスで、学科で毎年行われている「アフリカフェ」やフィールドワークのことを知ったからです。1年生の頃に2週間ほどタンザニアに属するザンジバルでのフィールドワークに参加しました。実際に現地に行くと、当初予想していた以上に人々が明るく、料理も美味しく、アフリカに対するイメージが大きく変わりました。

ザンジバルの料理

特に印象に残ったのは、現地の人々の考え方や行動力の部分です。決して裕福ではないのですが、日本のようにお金がないことに対して「可哀そう」「辛い」と捉えるのではなく、みんなで協力して生活するのを楽しんでいました。後にフィールドワークの経験に基づき、所属ゼミで「ウブンドゥ」というアフリカの生活に根差した哲学や知恵について、ディスカッションする機会もありました。また、2年生の時に開催したアフリカフェは、残念ながらコロナの影響でオンラインでの動画配信となってしまいましたが、アフリカ料理に対する人々のネガティブなイメージを変えてもらうことを目的にしました。

ザンジバルフィールドワークにて、現地の子どもたちと遊んでいる時

アフリカについて研究し、行動することで自分の価値観が変わった気がします。もともと私は固定観念が強い傾向で、「こうでなければならない」と物事を捉えがちだったのですが、いろいろな人の考え方を受け入れて理解したいと思えるようになりました。卒業後は信用金庫に就職が決まっているので、大学生活で得た学びを活かして、地域の方々の手助けをしながら支えられるような仕事をしたいと思います。

アフリカフェ当日の集合写真