子供たちのために学校と同じ方向を見て、支援するPTAにしたい

#064

明星小学校PTA会長

伊藤則久さん

いとう のりひさ

【明星中学校・明星高校・明星大学 人文学部経済学科 1987年卒】

明星小学校のPTA会長を務める伊藤則久さんは、現在、長女と三つ子の姉妹の4人のお子さんを明星に通わせています。ご自身も明星高校と大学に通った経験から学苑に好印象を抱いていたことが、娘さんたちの入学を決めた理由だと言います。子供たちの親として、またPTA会長として思うところをお話しいただきました。

凝念で心が落ち着き、娘の入学を決める

私は明星高校、大学の卒業生で、現在は長女とその1学年下の三つ子の姉妹が明星小学校に通っています。親の都合で恐縮ではありますが、三つ子が生まれたことで当初から私学の一貫校に通わせることは決めていました。子供たちが中学生や高校生になって、それぞれ別の学校に通うようになってしまうと、保護者として対応がかなり難しくなると思ったからです。多胎児を持つ家庭の方から大変さは聞いていましたし、できれば姉妹で同じ学校に通ってほしいと考えていました。

他の学校も見学しましたが、最終的には私が学生時代の仲間や先生たちに良い印象を持っていたことや、校舎や設備など学ぶ環境が充実している点などを考慮して、明星に入学させることにしました。もう一つ、入学前の見学会で、高校以来何十年かぶりに凝念を行ったのも入学を決めた理由です。正直なところ、高校時代は凝念の意味がよく分かっていなかったのですが、久しぶりにやってみると不思議と心が落ち着く感覚がありました。それで、娘たちにも同じような感覚を味わってもらえたら良いなと思ったのです。明星学苑は100周年を迎えますが、将来孫が出来て明星に通うようになったら、娘たちも今の私と同じような気持ちになるのかもしれません。

娘が4人とも明星に通っているので他校との比較はできないのですが、自分が通っていた公立小学校よりいろいろな経験をさせてもらっていると感じます。三つ子とはいえ、娘たちがそれぞれ違う個性を発揮し始めているのを日に日に感じるようになってきました。場合によっては全員の意見が違ったり、長女対三つ子の構図になったりすることもあります(笑)。自宅が八王子市であるため通学は大変ですが、子供たちは学校生活を楽しんでいるようです。

PTA活動に積極的に協力する保護者が増える

2020年から小学校のPTA会長を務めています。PTAと関わるようになったのは、長女が一年生の時に開催された親睦会に妻と二人で参加したのがきっかけです。保護者の中で父親の参加は私を含めて二人だけだったので、少し浮いている感じでしたが、先生たちとも和気あいあいと交流できて良い会でした。その会合で、当時のPTA会長さんから「お父さんたちにも学校行事にいろいろと参加してもらいたい」という話をされたので、明星祭のお手伝いをしました。その数カ月後に、再び会長にお会いして、ぜひ後任を引き受けてほしいと依頼され、お引き受けしたという経緯です。

私立学校のPTAは、公立とは少し性質が違うのではないかと感じています。私学の場合は、親が学校を選んで子供を通わせているので、先生たちがカバーできない部分をフォローしてお手伝いするという意識や、一緒になって子供たちの事を考える姿勢が強いように感じます。特にコロナ禍を経て、子供たちのために何かしたいと考える保護者の方が増えたのかもしれません。

以前はPTA活動に参加していただけるクラス委員の選出で、希望者があまり出ないクラスも見られたのですが、ここ2年ほどは多くの親御さんたちに手を挙げていただき、抽選で選ぶようなケースも出て来ています。課題であった父親の参加も増えてきました。これからもPTA活動に興味を持ち、協力していただける方が数多く生まれるような組織にしたいと考えています。

2022年PTA親睦会

以前、私は税理士会の八王子支部長を務めたことがあり、現在は東京税理士会の理事や八王子商工会議所の副会頭も兼任しています。そうした経験から多くの方々の意見をまとめることの大変さは十分に理解しておりますので、PTA活動をスムーズに行っていくには、学校と同じ方向を向き、保護者の皆さまと協力しあって精一杯お手伝いをさせていただくつもりです。

明星学苑には広々とした校庭やきれいな施設など素晴らしい環境があり、校長先生をはじめ、先生方も子供たちの事を一生懸命考えてくださっています。そうした中で、子供たちには友達同士で仲良く、伸び伸びと成長してもらいたいと願っています。