勤労奨学生として学んだのは、陰で頑張る人たちの存在に気付いたこと

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28号館図書館

明星大学 教育学部教育学科4年 ※学年表記は取材当時のものです。

山田真央さん

やまだ まお

来年春から、小学校教師として勤務することが決まりました。最初は幼稚園の先生になりたかったのですが、中学時代に所属したバドミントン部で後輩の指導係を任されたことがきっかけで、小学校で教えたいと思うようになりました。後輩たちが成長していく姿を見るのを嬉しく感じ、生活の面倒だけでなく勉強なども教えられる仕事のほうが、自分には合っている気がしたのです。明星大学を選んだのも、教師になる夢を叶えたかったからです。4年生になってからは、週に一度ボランティアで小学校にお手伝いに行ったり、移動教室に参加させていただいたりしています。

大学時代は、1年生の頃から勤労奨学生として学内の図書館で働いてきました。図書館での勤務を希望したのは、小学生時代から父親と一緒に近所の図書館に通っているうちに、本だけでなく仕事にも興味が湧いたからです。実際に業務についてみると、カウンターで利用者に対応するような表から見える仕事の他にも、返却された本を元の場所に戻したり、新しく入ってきた本の装備をしたりといった裏方の仕事もあるのが新鮮でした。また、利用者にとって快適な環境づくりのために、職員さんたちとアイデアを出し合う機会もあり、楽しみながら取り組ませていただきました。

図書館での業務を通じて学んだのは、たとえ表からは見えなくても、誰かの頑張りによって成り立っていることが世の中には数多くあるということです。学生の頃はそうした頑張りの上に作られた授業やイベントなどに参加させていただく立場でしたが、これからは周りの方々の見えない努力に気付ける教師になりたいと考えています。
明星大学の学生や先生方は、親身になってくれる人が多かったと感じています。人々との温かい繋がりが持てる点が、この学校の最大の魅力ではないでしょうか。