大学キャンパス内に「働き方」をテーマにした拠点づくりを提案

#053

明星大学大学院理工学研究科建築・建設工学専攻修士課程2年 ※学年表記は取材当時のものです。

福島勇希さん

ふくしま ゆうき

修士論文のテーマとして、社会人の学び直しに対応した拠点を明星大学のキャンパス内に建てることを想定し、その設計を提案しようと考えています。社会人の学び直し需要が増加している一方、現状では十分対応できている大学が少ない点に着眼しました。テレワークが増加して社会人が働く場所に縛られなくなってきた状況を踏まえ、「働く」と「学ぶ」が混在する場所を構想しています。たとえば、社会人が大学内で仕事をしてそのまま授業に参加したり、授業が終わってまた仕事に戻ったりするイメージです。今後は学生数も減少し、大学間の競争が激しくなると予想されるため、社会人のリカレント教育にスポットを当てる重要性について提案していきたいと思います。

大学キャンパス内の拠点づくりに関してはマスタープランそのものがないため、一から自分で調べていかなくてはなりません。明星大学が作られる前の資料から掘り起こして、どのような目的で大学が建てられたのか、背景にはどんな思想があったのか、といった部分から分析しています。

高校時代から建築士になりたかったのですが、大学2年生ぐらいのころから働き方の変化に興味を持ち始め、「働く」という行為に対して建築的にかかわりたいと思うようになりました。就職先でもオフィスの空間デザイナーとして働くことが決まっています。将来はオフィス設計に特化した設計事務所を運営したいと考えています。

キャンパス内の拠点づくりには、可能であれば大学院を修了しても関わって行きたいです。自分が提案したマスタープランや設計が採用されて、何年か先に実際に拠点が作られるようなことがあれば、明星の150年史にも載れるかもしれませんね(笑)。

設計のパネルを前で