社会福祉士になる夢に向かって、大学の内外で学びを深める

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28号館のテラス席

明星大学人文学部福祉実践学科3年

山﨑あすかさん

やまざき あすか

社会福祉の分野に興味を持ったのは、中学生のころに幼馴染みがいじめに遭っていたことがきっかけです。その時に親身になって友人のお世話をしていたスクールソーシャルワーカーの方を見て、社会福祉士の仕事について知りました。
私自身の経験も影響しています。高校2年生のときに体調を崩してバレーボール部のマネージャーの仕事ができない時期があったのですが、周囲の励ましによって救われたことがありました。そうした経験を通じて人と人とが支えあう大切さを実感し、社会福祉の道に進もうと決意しました。

明星大学の福祉実践学科を選んだ理由は、社会福祉士※1の受験資格を取得できる上に、精神疾患の方の社会復帰をサポートする精神保健福祉士※2になるためのカリキュラムも用意されているなど、内容が非常に充実していると感じたからです。先生と学生との関わり合いの深さや、学生同士の交流が盛んな点も魅力です。私が2年生の時に、SA(スチューデント・アシスタント)として社会福祉入門というカリキュラムで新入生をサポートしたのですが、そこで関わった後輩とは今でも繋がりがあります。私自身も、1年生の時にサポートしていだいた先輩から授業や進路についてアドバイスをいただいています。他のゼミとの交流も活発です。

自習中の山崎さん

授業以外では、発達障害や自閉症スペクトラムなどのお子さんを預かっている放課後等デイサービスのアルバイトで実践的な学びを深めています。子どもの特性や年齢、家庭環境などを考慮した声掛けやサポートが必要で、座学だけでは足りない部分を経験させていただいています。働き始めて約1年が経ち、子どもたちとのコミュニケーションが少しずつ上手くいくようになってやりがいを感じているところです。
社会福祉士にはさまざまな進路がありますが、将来は児童相談所で働くのが希望です。まずは社会福祉法人などに勤めてから、最終的には公的機関に移って、問題を抱える家庭と子どもたちの支援を行いたいと考えています。

※1社会福祉士…「ソーシャルワーカー」とも呼ばれる。身体的・精神的・経済的なハンディキャップのある人から相談を受け、スムーズな日常生活が営めるように助言や支援を行う。

※2 精神保健福祉士…「精神医学ソーシャルワーカー」と呼ばれる。地域の関係機関と連携しながら、精神障がい者を対象に、治療上の問題解決や社会復帰のための助言や指導、日常生活のための訓練を行う。