物事の背景や本質をとらえて表現できるデザイナーに

#027

HINO2021プロジェクトで「東京2020オリンピック・パラリンピック日野市ボランティアユニフォーム」の制作に参加

明星大学デザイン学部デザイン学科4年

吉村早智さん

よしむら さち

現在、「感覚の気づき」をテーマに卒業研究に取り組んでいます。昔から紙を触ったときのザラザラ、ツルツルといった感触の違いを体感することが好きで、今回の研究のテーマもそこから着想を得ました。また、最近はVRなどの視覚情報に頼る媒体が増え、さらにコロナ禍もありモノに直接触れる機会が減ってきていると感じます。そうした微細な感覚の違いを多くの人々に気付いてもらえるようなものを企画できたらと考えています。

卒業研究の他にも、映像制作会社や印刷会社でアルバイトをしたり、フリーランスのデザイナーさんのお手伝いをしたりして、デザインに関する知識や経験を積んでいるところです。

明星大学のデザイン学部の特徴は、単に表現の方法を学ぶだけでなく、物事の仕組みを考えて、企画を立てる能力を磨くカリキュラムが組まれている点です。「なぜこうである必要があるのか」を考えることが日頃の授業などでも重要視され、常に考えさせられる環境でデザインを学ぶことができます。仮に企画があらかじめ決まっていても、言われたとおりに作るだけでなく、自らより良い提案をしていけるようになりたいと思います。

吉村さんがデザインしたパンフレット
授業の企画で使用する什器を制作

憧れているデザイナーは、木住野彰悟さんです。木住野さんの極めて洗練されたデザインは、本来あるべき姿はどんなものなのかと考えられた日常やその場に溶け込んでいるのにも関わらず、記憶に残ります。そんなデザインがとても素敵だと感じ憧れています。

卒業後は制作会社に就職することになったので、大学で学んだデザイン思考などを活かし、触れた人に印象を与えられるようなデザインができるようなデザイナーを目指していきたいです。