自転車競技に熱中した4年間、卒業後はプロレーサーの道に

#013

明星大学経済学部経済学科4年 自転車競技部主将

松井 夢源さん

まつい むげん

高校生から始めた自転車競技を、大学4年間もずっと続けてきました。ロードレースは約150㎞の距離を4時間半から5時間くらいかけて走り抜き、食事も給水も自転車を漕ぎながら摂るという過酷な競技です。転んで怪我することも珍しくありません。しかし、人力で出すスピード感には独特の魅力があり、そこに惹かれて1年生のころから練習漬けの毎日を送ってきました。昨年のインカレロードでは6位に入賞することが出来たので、9月に鹿児島で開かれる次回の大会では優勝を目指しています。
最初から順風満帆だったわけではありません。高校生の頃は一度だけ全国大会で入賞できたのですが、めぼしい成績はそれぐらいでなかなか良い結果が出ませんでした。そのため、卒業したら競技をやめようとも考えましたが、明星大学の監督に声をかけていただき継続することに決めました。大学に入ってからは結果もついてくるようになり、自分の努力次第でいくらでも力を伸ばせるという事を実感できました。競技を続けることで一番学んだのはその部分だと思います。

部の仲間たちと切磋琢磨できたことも大きかったと思います。ある時、在学中からプロで活躍していた先輩と競争して、練習とはいえ勝つことが出来ました。それで自信がついて、実力がどんどん伸びていきました。自転車競技はメンタル面が特に影響するスポーツなので、日常生活から精神面を鍛えることを意識しています。
 卒業後は民間企業が運営するチームで、プロレーサーとしてやっていく予定です。ただ、2年以内に全日本選手権で3位以内に入れなければ競技をやめるつもりでいます。惰性で続けるのではなく、2年おきに目標を設定して達成できたら継続するスタンスで、どこまでやれるか挑戦したいです。

先頭を走る松井さん(撮影:東洋大学 竹林智也)