情報技術を学び、自ら製品開発と発信を手掛ける仕事に就きたい

#014

プロジェクト実習内の学内展示probeで展示された「動くポスター」を前に

明星大学情報学部情報学科3年

圓山風夏さん

まるやま ふーな

子どものころからパソコンを触るのが好きだったのと、視覚的な情報によって人を楽しませたいという思いがあったので、情報技術を学ぶことに決めました。入学してしばらくは新型コロナウィルス拡大の影響でオンライン授業でしたが、3年生になって先生や友人たちと自分のやりたいことを専門的に学べるようになり、非常に充実しています。
自分が作ったものを誰かが体験し、反応を貰えるととても嬉しいです。
以前、私が開発したアプリケーションをあるお店が導入してくださって、オーナーさんがご自身のインスタグラムでそのことを発信してくださったり、実際に利用したお客様に喜ばれたと伺ったときは感動しました。

また、新たなプロジェクトとして、AR技術※1を用いた「動くポスター」という作品を学内に展示しました。年齢や性別に関係なく、さまざまな人たちに興味を持っていただき、直接感想をもらえるのが大きな喜びとなりました。
さらに、「インタラクティブシステム1」という授業内で、色を数値化して、センサーで読み取ってドローンに進む方向や動き方を命令する研究も行っています。「色でドローンを飛ばす」という発想はなかなかないので、それを軸に論文コンテストのポスター発表に応募するため、論文作成に取り組んでいるところです。

自分で何かを開発するだけでなく、その情報を発信することにも強い関心を持っています。今は大学のアドミッションセンターで勤労奨学生※2として働いていて、入試広報課のインスタグラムアカウントの運営を任せてもらうことになりました。高校生に対して明星大学に興味を持ってもらうために、さまざまなコンテンツを企画して発信しています。
就職先はまだ具体的にイメージしておらず、今は目の前の関心事にどんどん挑戦している状況です。ただ、製品開発と発信を両方やりたい気持ちは変わらないので、いずれは独立して活躍できるようになりたいと考えています。

アドミッションセンターのインスタグラム運営を担当(右、ボードを持つ圓山さん)

※1 AR技術「(Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)」の略で、現実を仮想的に拡張する技術。

※2 勤労奨学生 「明星大学勤労奨学金」制度の受給者こと。学生に有効な経済支援を行うために、明星大学の教育理念である「体験教育」や「実践躬行」を具現化した、学内の実務を伴う給付型の奨学金制度である。この制度は学生が授業の空き時間などを利用して大学業務の一部を受け持ち、学外のアルバイトに時間をとられることで学業や学生生活に支障が生じることを防ぐ。また、学内業務に理解を持ち、大学への所属意識が高まるなどの効果も考えられている。