挑戦することで新しい景色に出会える

#006

明星高等学校・3年 生徒会長

木越詩乃さん

きごし うたの

高校では生徒会長として、校則改正に力を入れて取り組みました。そもそも生徒会としてやるべきこととは何か、というところから始まって、校則改正では、生徒たちが不満に思っているのはどんなことか、先生たちの考えはどうか、地域の人たちはどう思っているのか等、いろんな面から考えていきました。難しかったのは、先生たちと生徒の意見をすり合わせてお互いに納得のいく形で終わらせることでした。きちんとした理由がないと、なかなか新しい校則は認められないので、どうやって自分たちとは違う考え方の人たちにアプローチするかが重要でした。一方で、流行に合わせすぎるのではなく、伝統は守りつつも、社会常識の流れや実態に合わせて校則を変えていくように意識しました。

私はもともと人をまとめるようなリーダータイプではなかったのですが、中学の時に大切にしていた後輩が別の学校で生徒会長になり、学校をより良くしようと一生懸命になっているのを見て、自分も同じようになれたらと生徒会長に立候補しました。実際に会長になったあとは、想像以上に大変でした。生徒会の仕事とそれ以外の両立に悩んだり、落ち込むこともたくさんありました。でも、工夫をして乗り越えながら、いろいろなことに挑戦することで大きく成長できた気がします。もちろん、生徒会の顧問の先生や他の先生方にも親身に相談に乗っていただいたことに、とても感謝しています。

生徒会長に立候補したときもそうでしたが、新しいことにチャレンジすると、次はどんな新しい景色が待っているのだろう、とワクワクします。公立中学から私立の明星高校に来たときも、公立出身だからこそ分かる両者の違いやそれぞれの良さが見えてきました。高校の軽音楽部でソロの弾き語りを始めたときも、それまで頭の中だけで巡っていた思いが、音楽を通じて人と共有できる楽しさを知ることができました。卒業後も新しい自分に出会うため、東京を離れて京都の大学への進学を志望しています。私のチャレンジはまだまだ続いていくのです。

※木越さんは、第15回東京都高等学校軽音楽コンテスト決勝大会で準グランプリを受賞し、2022年8月28日に開催された「全国大会」に出場しました。(ギター/ボーカル歴3年、楽曲名「いい嘘」オリジナル/作詞・作曲:木越詩乃)