(11)算数が好きになること、それが思考力や表現力を伸ばす
算数が好きになるためには、数量や図形の不思議さを発見したり、算数のよさや美しさを感じたり、考える楽しさを味わったりすることが大切です。それが思考力や表現力を伸ばす元にもなってきます。
また、算数を楽しむには、実は、環境やその場の空気、空間が大きく影響しています。そこで、「算数好きの子どもを育てるコツ」をいくつか紹介したいと思います。
【コツ1】「数える」「比べる」「作る」といった体験を豊かに
成長するに従い、身の回りのものに関心を持ち、「どれだけあるのかな?」といった「数える」活動が行われるようになります。「数える」ことは「対象」と「数詞」との1対1対応する力を育てます。また、「どちらが大きい?」といった「比べる」活動からは、「どのように比べたらいいかな?」といった大小を比べる方法を考える姿が見られます。「作る」活動からは、「どうやったらできるのかな?」といった考える力と、作った達成感を得ることができます。
豊かな体験は、目に見えにくい力である、知的好奇心、追求力といった力を育んでいきます。
【コツ2】子どもたちの変容にちょっとした一言を
体験での子どもたちを観るとき、どうしても結果に目が向きがちです。実は、体験の過程こそが大切です。その過程で、子どもたちは必ず変容しています。その変容を捉えて、一言加えるだけで、子どもたちは目に見えて豊かになっていきます。その意味からも、機会あるごとに同じような体験をさせたり、場面を変えてどのように動くかを見てみたりすると、その変容が捉えやすくなり、子どもの豊かさを感じることができます。
【コツ3】「なぜ?」に付き合う
幼児期は走り寄ってきて、「なぜ?」「どうして?」としつこいくらい尋ねてくる姿がよく見られると思います。この不思議がる心こそが、知的好奇心を豊かにする元と言えます。「おもしろがる心」や「おもしろがるセンサー」は、実はそばにいる人に大きく影響されているのです。一緒におもしろがってくれたり喜んでくれたりすると、その知的好奇心はより豊かなものになっていきます。