教育の特色
明星小学校では、「教えて育つ」教育から「自分で学んで育つ」教育への転換を図り、どの教科にも探究学習を取り入れています。


探究
明星小学校では、なぜだろう?と考え、挑戦し、自ら答えに辿り着くまでのプロセスを大切にしながら、未来社会で必要とされる「探究する心」を育みます。
自走する学び
授業では、算数をはじめとした全ての教科において、子どもたちが自ら問題を発見し、対話や協力によって答えに近づく学びのスタイルを取り入れています。その中で論理的思考や協働する力を自然に育み、35人のクラス全員が自分らしく可能性を発揮し、自信を持てる場づくりを目指しています。
こうした学びを積み重ねながら、やがて社会に出たときに、様々な人と力を合わせ、新しいものを作り出すための素地を6年間で築き上げていきます。
主な取り組み
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協働的な授業
自分の考えをノートに書く、他の子どもたちに意見を伝える……。クラス全員で協力し合いながら進める授業は、まさに社会で求められる「協働」の経験そのものです。
算数から音楽まで、どの授業においても35人全員が参加できる多様なアプローチを大切にしています。
その中で、子どもたちはお互いの違いを尊重し、自分らしさを伸ばしながら成長していきます。これが、子どもたち一人ひとりの個性を大切に育む明星小学校の「『個』育て」です。
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理数プログラム
小中高15年間を見据えたカリキュラムを通して、算数や理科に親しみ、筋道立てて考えられる思考力を育てます。
算数では、図形や数のゲーム・パズルを使った「AA(Arithmetic Activity)授業」を毎時間の冒頭に行い、楽しみながら計算力や図形感覚を養っています。
また、多くの観察・実験を行う3年生からの理科に向けて、低学年のうちからも、「くぬぎの時間(総合的な学習の時間)」の中でその素地となる活動を取り入れています。
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ゼミ探究
5・6年生で行う「ゼミ探究」は、大学のゼミのように個人の興味や関心に基づいてテーマを選び、同じテーマの仲間と一緒に学びを深めていく、少人数形式の学びの場です。
全教員が指導にあたり、主体的で探究的な学びをサポートします。ゼミを通して、探究活動における「問題発見」「問題解決」「問題追究」の3つのスパイラルを自ら回せるようになり、卒業していく頃には、自分で学びを切り拓く力を身に付けています。
知的好奇心に火がついた子どもたちは、自ら学ぶことの楽しさを発見し、その学びが次々と新たな興味へと繋がる連鎖を生み出します。一つの問いの答えがまた次の問いを生み、世界のあらゆることが学びの対象となる——それが、明星小学校の「ゼミ探究」です。
体験
明星学苑の教育理念である「実践躬行」に基づき、体験教育を重視しています。
教科を超えた多様な体験を通して、机の上の知識を生きたものに変え、自らの行動に繋げていく力を育みます。
世界を広げる実践
インターネットやAIの発展によって、多くの情報を短時間で得られるようになりました。しかし、単に知識として「知っている」だけでなく、その情報をどう感じ、捉え、自分が何をすべきかを考える力が重要です。
学んだことは、使ってみる。体験と実践が児童の興味を広げ、生涯にわたる学びの基礎を作ります。
教科にとらわれない体験を主体としたくぬぎの時間(総合的な学習の時間)や宿泊学習、留学生との国際交流などを通して、子どもたちの世界と学びを広げていきます。
主な取り組み
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宿泊学習
自然豊かな環境での体験活動や仲間との交流は、日常では得られない発見や感動をもたらし、自己成長の大きなきっかけとなります。また、共同生活を通じて、他者と協力し合う力や規律を身に付けると同時に、自立心を育む場でもあります。
出発のバスで、保護者が見えなくなるまで泣きながら手を振っていた1年生も、6年生になると、自ら計画したり協力したり、友だちを支える姿勢が見られるようになります。宿泊学習は、社会の一員としての責任感や、将来に向けた自己管理能力を養うことができる瞬間です。
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国際理解
明星小学校では、英語に触れる機会が豊富にあります。
例えば、明星高校の留学生や明星大学と交流のある海外の学生を招いて国際交流を行ったり、4〜6年生の希望者を対象に2泊3日のイングリッシュキャンプも実施しています。
英語で表現したいという思いを育むとともに、多様な文化や価値観に触れながらグローバルな視野を広げ、多様性への理解を深めていきます。
繋がり
幼稚園から高校までが隣接し異学年交流が盛んに行われるキャンパスで、子どもたち一人ひとりの個性を丁寧に見守り、好奇心を引き出しながら、未来を切り開く力を育んでいきます。
人が育む教育環境
子どもは、周りの大人や仲間の一言で行動が大きく変わります。人格形成において重要な時期である小学校6年間を、どこで、誰と、どのように過ごすかは、その子の未来に大きな影響を与えるものです。
総合学園ならではの環境の中で、経験豊富な教師陣による温かなサポートのもと、多様な友人たちと共に成長を重ねていきます。
主な取り組み
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校種間交流
幼稚園児と遊んで交流したり、学園祭で大学生がパフォーマンスを披露しに来てくれたり……。
総合学園ならではの、幼小中高大の繋がりが生む異学年・校種間交流を通じて、自然に思いやりと憧れの気持ちが育ちます。
年齢や学年を超えた協力と刺激の中で、子どもたちは新たな視点を得て、自分とは異なる考えや価値観を学び取る力を育みながら成長していきます。
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教師力
教員は、子どもたちが生き生きと学ぶ授業を目指して、日々「授業力」を磨いています。
学内小グループで行う授業研究会のほか、他校の先生方にも授業公開を行い、外からの評価も積極的に受けています。
常に最先端の教育技術を身に付け、真の「教師力」を持った教員を育てる土壌を、学校全体で大切にしています。