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中学1年生 藍染体験とブーケ作り

2025.10.22

学校生活

10月10日(金)、本校の空中庭園にて中学1年生を対象に講師の先生方をお招きし、「花と緑の探究プログラム」を実施しました。
このプログラムは、農業に触れる機会が少ない生徒たちに、自然と触れ合いながら農業の魅力を体験し、自然と共生することについて理解を深めていくことを目的としています。
今回は「藍染体験」「ブーケ作り」を行いました。

藍染体験

初めに講師の先生から、藍染に関するお話を聞きました。
藍染はタデ科の植物「藍」を使って染めるということ。藍以外にも他の植物を用いることで多種多様な色に染色できることを知り、自然界における色の多様性について理解を深めることができました。

いよいよ藍染体験です。
今回は大きなハンカチを染めていきます。
生徒たちは、どのような模様のハンカチを作るか真剣に考えながら、輪ゴムやビー玉、ローソクなどを使い、模様付けの準備を進めました。
どんな模様になるかワクワクしますね!

模様の準備ができたら、ハンカチをよく水につけ、よく絞ってから藍の染料に浸していきます。こうすることで、藍がよく浸透していということでした。
浸し始めのハンカチは黄緑色でしたが、だんだんと青い色に変化していきました。これは空気に触れて変化する酸化という化学反応です。生徒たちは、この「色が変わる仕組み」が自然界の化学反応(酸化)だと知ることで、化学を「勉強」としてだけでなく、身の回りに深く関わるものとして実感することができました。

ジニアのブーケ作り

ハンカチを藍の染料に漬けている間に、ブーケ作りを行いました。
空中庭園のブドウ側の花壇では、5月に種を蒔いたジニア(百日草)が、色鮮やかに見事に満開となっていました!
生徒たちは、その鮮やかな花の中から、自分の「好き」な色や形を選び、どのように組み合わせたら素敵になるかを真剣に考えながら、ブーケ作りに夢中になっていました。

「このブーケはおばあちゃんにプレゼントしよう!」「お母さんに持って帰ろう」
といった、誰かを想う優しい会話も聞こえてきて、私たち教職員も心が温かくなりました。

本活動を通して、生徒たちがだんだんと花や緑に興味を持ち、愛情を注いでくれることが何より嬉しいです。

世界に一つの藍染ハンカチ完成

ブーケ作りの後、理科室に戻り、染め終わったハンカチを各自持ち帰り乾燥させます。
模様のためにつけていた輪ゴムやビー玉をほどく瞬間は、わくわくしますね。みんなのハンカチは、想像通りの、あるいは想像を超えた模様に仕上がっていたでしょうか?次回感想を聞くのが楽しみです。

生徒たちは藍染体験を通して、自然の藍が織りなす繊細で美しい色合いとその魅力に触れることができました。
そして、化学染料とは異なり、植物の力で染める環境に優しい技術であることを理解し、昔ながらの知恵の中に、まさに持続可能な社会へ繋がる大切なヒントが詰まっていることを実感したのではないでしょうか。

今後も引き続き、生徒たちが成長するきっかけとなるような体験活動を企画してまいります。
次回の活動もお楽しみに!

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