高校1年MGS希望者を対象とした「未来創生 協同探究プロジェクトin大崎上島」の実地研修が、春休み期間中(3月28~30日)に行われました。
この研修は、高槻高校(大阪)・岡山高校(岡山)・福山暁の星女子高校(広島)と本校の4つの学校が協同して実施している研修です。
研修では「豊かさとは何か?」をテーマに他校との生徒と事前にZoomで研修を行った上で人口減少・高齢化が進む広島県の大崎・上島に訪れました。そこで様々な経験をさせてもらうと同時に、島の人々が抱える問題や「豊かに生きるとは何か」ということを考え抜いた研修となりました。




他校よりも1日早く広島入りした本校生徒は厳島神社訪問後、原爆ドームの見学を行いました。翌日、広島駅で他校と合流後、フェリーで入島。3日間お世話になったホテル清風館の角南社長と、島の観光案内所事務局の反岡さんから、この島でそれぞれ取り組まれていることについてお話しいただきました。「豊かさとは人と人との繋がりの中で生み出されるもの」との言葉が印象的でした。
その後、古い町並みを残す木江地区を散策し、宿泊先のホテルへ。ホテルは小高い丘に立ち、露天風呂で感じる瀬戸内海の潮騒は最高でした。
夕食後に教育で島の地域創生を行う取釜さんのお話を伺った後、他校の生徒たちと「豊かさ」について話し合いました。


2日目(3月29日)
実地研修2日目の午前中は漁師の中村さんの船に乗せてもらい、刺し網を引き上げる作業を体験。ヒラメや鯛、ボラやカワハギ、カレイなど、様々な魚を取ることができました。
その後は、釣った魚をさばく体験。中村さんに包丁の使い方から刺身を美味しく味わうための切り方などを丁寧に教わり、皆で昼食に頂きました。中村さんのご家族の方がカレイをフライにしてくれました。とれたてで新鮮なお刺身は、格別な味でした。
午後は、島の名産品である車海老や牡蠣を養殖しているファームスズキを訪れた後、高級みかん「せとか」を育てている岩崎農園で「せとか」の生絞りジュースを味わいました。岩崎さんからは、島に来たときの苦労や、後継者不足の現実、それに対する取り組みなどを聞くことができました。


3日目は、佐々木造船に行きお話を伺いました。佐々木さんが「豊かさとは、人とのつながりである」とおっしゃっていたのはとても印象的でした。
その後、醤油作りのすべての行程を手掛けているということで全国的に有名な岡本醤油醸造所に行きました。
生徒たちにとっては、実際に働いている方々の話を聞いて「働くとは何か」「豊かさとは何か」「幸せとは何か」ということを考える絶好の機会となりました。また、普段は接することのない他校の生徒さんとのミーティングにおいてそれぞれ意見を出しあうことで新たな気付きを得て、より深い学びに至ったようです。
この後、更にオンラインで探究を続け、8月に発表会を行う予定です。

