明治大学国際日本学部大学院の新井さん、久保さんをゲストに、5/28,6/4の二日間でやさしい日本語での翻訳をワークショップ形式で行いました。
やさしい日本語とは、日本に住む海外に国籍を持つ人たちの理解を高めるための翻訳語です。「やさしい」の定義はsimple, easy, そしてkindとされ、特に読み手の国籍や文化的
背景を考慮した「やさしさ」が翻訳の要となっています。
参加者たちは、府中市での外国籍の方々の国籍がどこで、どんな習慣があり、何の情報に補足、または削除が必要かを考え、実際に翻訳を行いました。
このワークショップでは昨年度より継続的に活動していた高校三年生も参加し、実際に府中の市民活動団体へ翻訳例を提出し、最終的には府中市に「やさしい日本語」の必要性に関する発表を行う予定です。
生徒感想:
「この講座を受ける前は優しい日本語って単語を簡単にしたりひらがなに変えればいいんでしょ楽勝じゃんと思っていた自分が少なからずいましたが、お話を聞いて実践をしてみて相手の情報などを整理して相手のことを考えて翻訳をしていくというのがいかに難しく大変なのかがよくわかりました。 」
「日常に私たちの身の回りにある日本語の文章を海外の方はどう見えるのか、なぜわざわざ難しい単語を使って説明しているのかと、あまり考えたことがなかったという事に気づきました。講座の中で私たちの学校がある市にも様々な国籍の方がいることに改めて気づいて、これからもっと優しい日本語は必要になると感じました。今回のことを通して、私たちの視点からだけではなくさまざまな視点からどう見えるのかを考えていきたいです。」
「やさしい日本語と言うのが単なる漢字を平仮名に変える作業のことではなく、分かりにくい言葉をその人の生まれた国の背景などを考えて,いかにわかりやすい言葉に変えるかを考えて文章に表すのかを考えるのが難しかった・」



