高校1年生の本科では、生徒一人一人が疑問に思うことを深め、理解したことを他者に発信していくことで、探究心とアウトプットする力を育成することを目的とし、科学と人間生活という授業を行っています。この授業では、生徒たちが各自で探究したいテーマを見つけ、iPadを使って調べ学習を行い、それを伝えるためのプレゼン資料作りをしていきます。
1年かけて、生物・化学・物理・地学の4つの分野に関する探究を行いますが、現在は生物分野の『微生物とその利用』という大きな枠の中で、生徒たちがそれぞれの興味に合わせた個人のテーマを設定し、そのプレゼン資料を作成しているところです。
生徒が設定するテーマは「細菌とウイルスの違い」や「ペニシリンの発見による医療功績」といった真面目なものから、「もしも分解者がいなくなったら」や「ミドリムシを使う燃料について」といったユニークなものまで様々です。また、机上の学習だけでなく、実際に納豆やヨーグルト、ドライイースト、パンに生やしたカビを材料に、身の回りの生きた微生物の観察を行ったりもしています。
授業を通して社会的に明らかにされていないことを想像してみたり、知らないことに出会い知っていくこと自体を面白いと感じたりする体験教育を実施しています。

微生物の観察実験

Kynoteでのプレゼンスライド作成