千紘 れいかさん

自分に正直に生きチャレンジを楽しむ

 明星との出会いは、小学校のときに通っていたバレエスクール。学校帰りに制服のままやってくる姉妹の子がいて、その制服が古風で素敵で。気になって、文化祭に行ってみたら緑があって気持ちよくて、受験を決めました。バレエを始めたのも、のちに宝塚をめざすと決めたのもそうですが明星も自分の意志でしたね。

 当時はバレリーナをめざしていたので、念願の制服を手に入れても、寝ても覚めてもバレエ。授業中もバレエのことしか考えていないぐらいでした。(笑)

 ただ、凝念の時間はよく覚えているんです。当時は何をやっているのかわからなかったのですけれど、私の好きな時間でした。目をとじて気持ちをクリアにして、自分の中に自分がちゃんとおさまっている状態をつくること。宝塚に合格し、高一の終わりに明星を去ることになりましたが、ヨガをはじめた今にもつながる精神を明星で教えていただきました。

 十代のかたには、いろいろチャレンジして欲しいと思います。何かに心惹かれる自分に正直になることを大切に、やってみて違ったらやめればいいし、これだと思ったら突き進めばいい。何度でも失敗できるし、才能がどこに眠っているのかを楽しんで探せる充分な時間があるのが十代だから。

 ワクワクするものには大切な何かが眠っている。そう信じて、私も新しい自分をまだまだ見つけてやっていきたいと思っているんです。新しい景色に出会うために、心惹かれるものに情熱を傾けて。

写真:千紘 れいかさん 千紘 れいかさん

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