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――まずは、カフェ「Star★Shops」を紹介してください。 松田 2010年1月8日、明星大学日野校の12号館1階にオープンした「Star★Shops」は、私たち学生が2年前に企画した“カフェ・プロジェクト”から生まれたカフェです。ドリンクや焼きたてのパン、カレーライスなども提供され、学内の新しい憩いの場として定着しつつあります。 藤村 焼きたてのパンをはじめとする店の経営面に関しては、障害を持った方の就労支援事業に取り組むNPO法人「やまぼうし」 さんと提携することで運営しています。学生スタッフは、授業が空いた時間にボランティアで お手伝いする形です。 ――大学内にカフェを作りたいと考えたきっかけは? 松田 大学に入学したころから“友人とゆっくり語れるカフェがほしい”と考えていたこともありますが、それ以上に、学内に何か活気が足りないと感じていたんです。“だったら自分で行動してみよう”と考え、学内の学生支援センター(現学生サポートセンター)の村山さんに相談にいくと「応援するよ」と言っていただけて、カフェをオープンさせる夢への挑戦がスタートしました。 藤村 私もよく学生支援センターに顔を出していた関係で、松田さんと知り合い、一緒に活動することになりました。私が理工学部で松田さんが人文学部ですから、センターとこのプロジェクトがなければ、恐らく接点もなかったと思います。 ――プロジェクトは順調に進んだのですか? 松田 いいえ、想像していた以上に大変でした。まず最初の「学長プレゼン」のときから、継続性の問題や経営面の問題で行き詰まり、計画を一から見直すことになったんです。できれば、すべて学生の力だけで夢を実現させたいと考えていたのですが、自分たちの力のなさを痛感しましたね。 ――そこからプロジェクトを成功に導けた原動力は? 松田 自分たちの限界に気付いたことで、多くの方々に力をお借りしようと考え方を変えました。教職員の方々はもちろん、学内だけでなく地域や社会へと視野を広げると、協力してくださるたくさんの人たちとの新しい出会いがあったのです。また、学内の一施設に終わることなく、地域の方々をはじめ、いろいろな人が集えて楽しめる場所にしたいという“私たちがめざすべきカフェの形”もはっきりと見えてきました。私は養護教諭をめざしていたので、このカフェで障害を持った方々の自立支援にも貢献できれば素敵だなと、夢は膨らむばかりでしたね。こういった構想のなかで、学内のボランティアセンターから「やまぼうし」さんを紹介され、一気にオープンに近づくことができました。 藤村 本当にたくさんの人たちに支えられながらのプロジェクトでした。とくに大学の教職員の方々が親身になって一緒に悩み、行動してくださったことがうれしかったです。私たちがあきらめそうになったときも、必死で励ましてくださる熱意を感じ、何とかやりきろうと考えることができました。夢をあきらめずに最後までやり遂げられたのは、みなさんの支えがあったからです。 ――2年間の苦労があり、ついにカフェがオープンした今の気持ちは? 松田 とてもうれしいですが、もともとカフェをオープンさせることが目的ではなく、カフェを有効活用することに意義があるので、そういう意味では、やっとスタートが切れたとの思いです。 藤村 私も同じで、企画から実現まで2年間もかかり、「ようやくスタートかあ」と感じています。 ――これからの「Star★Shops」に寄せる期待や思いを聞かせてください。 松田 「Star★Shops」には、カフェとしての機能を中心としながらも、店内でコンサートやワークショップなどを開催できる、「進化型カフェ」とも呼べるスペースに成長してもらいたいです。店名を「Star★Shops」と複数形にしたのもイベントなどで様々に変化する場所であってほしいという願いからです。すでに、このカフェの完成が掲載された新聞記事を見て、障害を持った方々を支援する団体から「ぜひコラボレーションしたい」と問い合わせがあり、ミニコンサートやドッグセラピーなどのイベントを行いました。私は春から都内で養護教諭として働くことになりましたが、「Star★Shops」の大きな成長を心から願っています。 藤村 これまで松田さんとふたりでプロジェクトを引っ張ってきましたが、今後は後輩たちに引き継ぐことになります。ただ「進化型カフェ」という「Star★Shops」自体のコンセプトは、私たちの卒業後も変わりません。私は卒業後もそのまま大学院生として明星大学に残るので、カフェのさらなる“進化”をこの目で見守りたいと思います。 ――おふたりが今回のプロジェクトを通じて得られたことは何ですか? 松田 夢を持つことはもちろんですが、その夢をいかに持ち続けるかが大切だと実感しました。そして夢に向かって積極的に行動すれば、応援してくれる人が現れることも知りました。これは、カフェのオープン後の話ですが、来店された近所の方から「素敵なカフェですね。おいしかったです」といった主旨のお手紙をいただいたんです。様々な出会いの拠点として、地域との交流にも貢献できていることを実感しました。 藤村 普段の授業では学べないこととして、「約束を守ること」の大切さを痛感しました。また、カフェのオープンを実現できた自信を胸に、大学院で研究テーマを探究していきます。 ――最後に、学生の立場から見た、明星大学の魅力を教えてください。 松田 卒業を迎えた今、明星大学で4年間を過ごせて本当に良かったと思っています。明星は、やりたいことに積極的にチャレンジすれば、それに応えてくれる大学。カフェ・プロジェクトの成功も、そんな“明星らしさ”の象徴ではないでしょうか。ただ、この明星の良さに気付いていない学生が結構多くいるように感じるので、学生にはさらに大学を好きになってもらいたいですね。 藤村 そうですね。明星大学では、何か新しいことに向かって一歩踏み出せば、教職員の方々が強力にサポートしてくれます。私が体感できたような素敵な経験を他の学生にも、ぜひ味わってほしいと思います。「Star★Shops」が、“明星の学生を元気にする拠点”になればうれしいですね。 ![]()
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