記念式典当日は、園児と教職員はもちろんのこと、保護者のみなさんや府中市私立幼稚園協会会長の平田嘉之様をはじめとする府中市内の幼稚園の園長先生方にも多数ご列席いただき、華やかな式典となりました。
開始前は、慣れない環境に少し落ち着かない様子の園児たちでしたが、式典が始まって“みなしずか”の曲が流れると、目を閉じて気持ちを静め、とても“よい子”で式典に参加。「国歌斉唱」でも、しっかりと歌うことができました。
国歌斉唱に続いては「理事長挨拶」。蔵多得三郎明星学苑理事長より、幼稚園開園当時について記された“児玉九十先生の言葉”を交えながらのご挨拶に、来場者は60年という歴史の長さ、そして明星教育の基本方針を再認識しました。
そして「園長挨拶」では、井上明美明星幼稚園園長から、60年前に19人からスタートした幼稚園が、現在は262人の園児を抱え、これまでに6,382人の卒園児を輩出してきた実績が示されました。と同時に、参加している園児たちに、今日の良き日の思い出をいつまでも大切にしてほしいとの言葉も投げかけられました。
その後の「来賓祝辞」では、前述の平田嘉之様、星座会会長の保科篤志様より祝辞を頂戴しました。平田様からは、「府中市内で最初の幼稚園である明星幼稚園は、市内の幼稚園の良きお手本である」とのお言葉を、また保科様からも「誰からも愛される素敵な幼稚園であり続けてほしい」との言葉をいただき、学苑関係者一同、身の引き締まる思いでした。
「記念品贈呈」と園児全員による「お祝いのことば」に続いては、明星幼稚園の60周年を記念して作られた『明星幼稚園園歌』が初披露されました。この園歌は、教員が持ち寄った言葉を素材とし、前星座会会長でもある山 燿様に補作詞・作曲していただいたものです。式典に備えて練習した園児たちの歌声に、明星幼稚園のこれからの“輝ける未来”を感じ取ることができました。
そして来場者全員で『学苑賛歌』を斉唱した後、最後に再び“みなしずか”で気持ちを静かに落ち着け、記念式典は無事に閉式の運びとなりました。
理事長挨拶
学校法人明星学苑理事長
蔵多 得三郎
本日は明星幼稚園の開園60周年記念式典に、多数のご参列を賜り、誠にありがとうございます。
明星幼稚園は昭和24年の4月に認可を受け、同年9月15日から正式にスタートしました。私が明星中学に入学したのが昭和27年でしたので、幼稚園は開園3年目の年でありました。当時は寄宿舎跡を園舎とし、まだ狭かった庭で園児たちが遊んでいた光景を覚えています。
60周年を迎えた明星幼稚園は、人間で言えば60歳の還暦です。その当時を振り返ってみますと、幼稚園が開園した昭和24年は、「私立学校法」ができた“私学”にとって記念すべき年でもあります。私立学校法は、日本私学団体総連合会の副会長を務められていました学苑創設者の児玉九十先生が、多大の貢献をされてできた法律です。この私立学校法では、私学が国費、公費助成の道を確立したことに大きな意味があるのですが、第一条には「自主性を重んじ、公共性を高める」と掲げられています。このことについて、九十先生が書き記している文があります。
『「自主性」と「公共性」という二律背反するものを調和させ、万有生成の原理である「和」に徹せねばならないことを私学法の根本精神として据えたことは、まさに永久不磨の条項といえます』
これは、明星学苑の建学の精神「和の精神のもと、世界に貢献する人を育成する」の考え方ともつながることですが、相反するものを調和させていくことが、世の中が成長していくための根本的な原則であると説かれています。こうした「和の精神」のもとで、明星学苑、そして明星幼稚園は、長きにわたり教育に取り組んできました。幼稚園の60周年を機に、もう一度、明星教育の理念を再認識しておきたいと思います。
なお、児玉九十先生が、幼児教育について記された記録も残っています。
『幼稚園に通っているくらいの幼年者への自立的訓練上、一番大切な点は、子どもに自然に備わっている自発的な活動性、すなわち子どもの持っている何事でも自分でしたがる欲求を正しく伸ばしてやることである』
以来、明星幼稚園は子どもの自立心を伸ばすことを教育理念としてまいりました。今後も明星幼稚園への一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
園長挨拶
明星幼稚園園長
井上 明美
よい子のみなさん、今日はとってもうれしい日ですね。明星幼稚園が60歳の誕生日を迎えました。みんなで心からお祝いしましょう。
60年前に19人のお友だちでスタートした明星幼稚園は、現在262人の園児がいて、これまでに6,382人の卒園児を送り出してきました。みなさんが大人になったとき、そしてみなさんの子どもが大人になったとき、明星幼稚園は80歳、90歳、100歳と何回も誕生日を迎えていると思います。どうか今日のことを忘れず、いつまでも“宝物”として、心の中にしまっておいてくださいね。
児玉九十先生の子どもたちへの深い愛情から誕生した明星幼稚園は、学苑の基本理念である和の精神のもと、よい子の育成という教育目標に向かって日々の保育に励んでまいりました。“みなしずか”という凝念教育の実施によって子どもたちの心を育て、園児一人ひとりとしっかり向かい合い、その子の良さを認めて伸ばしていくこと、そして実体験を重んじ主体的に行動できるよう導いていくことを常に考えています。
開園60周年にあたり、いま一度、明星教育の原点に立ち返り、伝統を受け継いでいくとともに、次世代を担っていく子どもたちをしっかりと育ててまいります。今後も保育の実践に邁進してまいりますので、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
来賓祝辞
府中市私立幼稚園協会会長
平田 嘉之様
府中市内の私立幼稚園を代表し、開園60周年を心よりお祝い申し上げます。明星幼稚園は府中で最初の幼稚園として、昭和24年から半世紀以上にわたり、幼児教育に多大な貢献をされてきました。その教育方針、人格接触による手塩にかける教育の方針のもと、一人ひとりを大切にした保育のなかで、体験を通して学ぶこと、基本的生活習慣の確立をめざすことを通し、よい子の育成を開園以来実践して来られました。明星幼稚園の幼児教育への取り組みは、私たちにとっても素晴らしいお手本となるものであります。
実は私自身も明星中学と高校の卒業生です。早朝テニスコートの整備をしている脇を児玉九十先生があのにこやかな笑顔で通り過ぎる姿が、いまも鮮明に思い出されます。九十先生と身近で接して挨拶しますと、自然と居住まいが正されるようで、真の教育者の姿を感じさせられたものです。そんな九十先生の教育への熱意が、60周年を迎えた明星幼稚園にもしっかり生きているのだと思います。これからも府中の、そして日本の幼児教育の牽引車として、明星幼稚園および明星学苑が、ますますご発展しますことをお祈りしています。
星座会会長
保科 篤志様
いまは小学生になった長男をどこの幼稚園に通わせるか迷っていたとき、明星幼稚園を見学しました。帰り道に長男が言った「この幼稚園に入りたいなあ」の一言が、明星幼稚園とのご縁のきっかけでした。長男は2年間本当に楽しく園生活を過ごし、そして現在、娘も年長組で楽しい毎日を過ごしています。
とてもおめでたい60周年の節目を迎えた幼稚園ですが、ふと娘の寝顔を見ながら、将来娘がおばあちゃんになって「私が通っていたころは60歳だった明星幼稚園は、いまは何歳なんだろうね」などと話すのかなと、想像したりしています。
なお、つい先週ですが、我が家に3人目の子どもが生まれました。また3年後には明星幼稚園にお世話になりたいと思い、その日が来るのを楽しみにしております。これからもずっと多くの人に愛される素敵な幼稚園であり続けてください。
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