いま明星大学日野校では、2年前にオープンしたばかりの新しい図書館が稼働しています。100台を超えるパソコンや最新のDVDを視聴できる機器を設置し、マルチメディアにも対応。ゆったりと研究に打ち込める個人ブースも用意されています。そんな最先端の施設をもつ一方、明星大学は資料図書館を併設。同資料図書館は1623年発行の『シェイクスピア戯曲全集』(ファースト・フォリオ=初版本)を保管しています。これはイギリス文学史上最も貴重な本といわれており、2006年イギリスの大手オークションハウスでは、1冊280万ポンド(当時の為替レートで約6億円)で落札されたほど。今年発行された小説『シェイクスピア・シークレット』(ジェニファー・リー・キャレル著)には、“ファースト・フォリオ所蔵数で世界2番目(12冊保管)” として明星大学が登場します。
このように海外でも広く認知されている明星大学のシェイクスピア・コレクションの歴史は古く、1982(昭和57)年にはシェイクスピアの文献を有する世界一の図書館「フォルジャー・シェイクスピア図書館」(米国)の創立50周年記念式典に児玉三夫学長(当時)が招待され、世界のシェイクスピア研究への貢献を讃えられたとの記録が残っています。その後もシェイクスピア関連文献は充実され、現在ではその数2万点超。これら貴重なコレクションは、2代目学長の児玉三夫先生が、広く世界に目を向けた研究活動の活性化のためにと豊富な研究資料を積極的に収集した結果です。そこには、建学の精神でもある『世界に貢献する人を育成』したいとの願いがこめられています。
新しい肖像画が今年3月に発見されて、話題となったシェイクスピア。没後約400年を経た今もなお注目され続ける文豪のように、学生たちも多才な才能を開花させ世界へはばたいてほしい…教職員の願いは、今も昔もひとつです。 |