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明星大学では1964(昭和39)年の開学以来、全学部・学科に教職課程を開設し、次世代を担う教育者の育成に取り組んできました。
2004(平成16)年には教職・資格センターを設置し、教職に関する業務を一元化。教師をめざす学生の入学から卒業までを一貫してサポートしています。
「磨きあい高めあう熱意ある教師」の育成を目標とする教職・資格センターの役割・使命について、同センターの青木秀雄センター長と教職をめざす学生の支援を担当する小宮利介氏にお話をお聞きしました。
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「教職」に関することは、すべて教職・資格センターへ
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現在、明星大学では全学生の約2割にあたる1,500名前後の学生が教職課程に登録しています。学生たちの“目標”を実現するために、「入学」から「卒業・就職」まで徹底してサポートするのが「教職・資格センター」の仕事です。個々の履修相談や進路相談、教職にかかわる講座・ガイダンスの実施、教員採用試験の対策や情報提供、教育ボランティアの紹介、教職インターンシップの実施、教育実習の指導など、教職課程に関することは、すべて同センターで行っています。学生は教職について何か疑問や不安点などがあれば、迷わず教職・資格センターに相談すればよく、いわば“教職のワンストップ窓口”を実現しているわけです。
「教職・資格センターが設立された背景には、学科ごとでバラバラだった教職関係の取り組みを“統合”する目的がありました。また、学生支援においても以前は教務課(現教務企画課)が履修や実習関係、就職課が教員採用試験関係を担当していたのですが、当センターに一元化しました。とにかく教職については、教職・資格センターに行けばすべてがクリアになる体制を整えることが優先されたのです。学生たちにとってもシステムが明解で利用しやすくなったと思いますよ」と話すのは、教職・資格センターの青木センター長。センター開設から4年が経過し、ようやく見えてきた理想とする運営体制に手応えを感じる日々です。
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「豊富な現場体験」と「校長経験者による実践的指導」
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教員採用までを見据えた支援に取り組む同センターでは、「年間50回を超えるガイダンスや講座を実施しています。講座のほかに、個別での支援なども充実しており、センターでの取り組みの大きな特色は『豊富な現場体験の機会』と『校長経験者による実践的指導』といえます」と教職・資格センターの小宮さんは話します。
まず「現場体験」ですが、従来は4年生の教育実習で初めて学校現場を経験するケースがほとんどでしたが、最近は学校でのインターンシップやボランティア活動によって、1年生などの早い段階から小・中学校等で学ぶことができます。
「特にインターンシップについては、本学は他大学に先駆けて取り組んでいます。ちょうど教職・資格センターが開設した時期を前後し、文部科学省の“開かれた大学”への取り組みの一環として、大学生を小・中学校に派遣する動きがありました。本学では、そのモデル校となった昭島市内の小学校に8名の在学生をいち早く派遣し、インターンシップの礎を築きました。その後『教職インターンシップ』という本学独自の仕組みをつくり、多くの市と協定を結び、今年度は100名以上の学生がインターンシップに参加しています」と、青木センター長も自負しています。
また、ボランティアについて、同センターの小宮さんは「学生からの相談を受けて、希望に合った学校を探すこともありますが、本学の卒業生である教員の方々から『後輩のために』と募集の情報をいただくことも多いです。センターでは教師をめざす学生に対して“学校へ行こう!”とボランティア活動を積極的に推進しています。活動を通じて、子どもたちとのかかわり方や教師の仕事などを学んでもらいたいです」と話します。
一方「校長経験者による指導」も明星大学ならではのユニークな取り組みです。教職・資格センター事務室の隣には「教職指導講師室」があります。小学校や中学校、特別支援学校などで校長を務めたスタッフが6名常駐し、長年の学校現場での経験を生かした指導を学生たちに行っています。校長として教員を採用する立場にもいたため、そのアドバイスは分かりやすく的確であると好評です。
「先生方は教育実習の心構えや教員採用試験に向けてのアドバイス、教育実習校への訪問・実習生の指導など、実践的な指導をされています。学生たちも頻繁にセンターを訪れ、先生方から指導を受けています。昨年度は、東京都の公立小学校を受験した学生のうち、60%近くが現役で教師になっています。都公立小学校全体の合格率は35%程度ですので、本学の現役合格率はきわめて高い数字といえます。先生方の指導が結果につながっています」と小宮さん。教職・資格センターの窓口周辺は、教師をめざす学生たちでいつも賑わっているのです。
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「実地視察」で明星大学の取り組みが高評価
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昨年の11月15日、明星大学は文部科学省による「教員免許課程認定大学実地視察」を受けました。これは教職課程の認定を受けている大学について、認定時の水準が維持され、その向上に努めているかどうかを確認するために、同省の中央教育審議会の教員養成部会によって実施されているものです。昨年度は17大学に対して実地視察が行われ、その結果は冊子やインターネット等でも公開されます。
明星大学に関する評価について、青木センター長は「実地視察の報告は、基本的に全大学を踏まえた概論的な内容で書かれていますが、本学は“評価できる取組”として、大学名とともに評価のポイントが掲載されました。その一文を抜粋すると『明星大学では、教員に求められる今日的で多様な教育課題を解決できる能力を身につけるために、体験活動を重視し、即戦力を育成するための取組を行っている』とあります。明星教育の柱でもある“体験教育”に直結する点が評価されたことに大きな意味があると思います」と語ります。
また実地視察の報告書には、大学名こそ明らかにされていないものの『教職センターのような組織を設けて、教職をめざす学生が入学して卒業・就職するまで一貫した支援体制を築いており、また、教職経験者を指導員として配置し、学生への個別指導や全体的な指導にあてており、優れた取組として評価した』とあり、まさに明星大学の教職・資格センターの取り組みが評価されたといえる内容が記されているのです。
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教員免許更新制にも対応する“教育の明星”
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最近の教育界の大きなトピックとしては、来年度から実施される「教員免許更新制」が挙げられます。現職教員は教員免許の更新のために10年に一度、30時間以上の講習を受けることが義務付けられます。開学以来「教育の根本は教師にあり」と考え、つねに「教育」に力を注いできた明星大学としても、教員免許状更新講習の場を提供するべく準備中。30時間の講習のうち、12時間分は文部科学省から内容が決められていますが、残りの18時間分の内容は、基本的に講習を開設する大学に任せられるため、各大学の“個性”が見えてくるはずです。明星大学では18時間分について、さまざまな分野の講座を6時間で1ユニットとして用意し、任意の3ユニットを選ぶことで18時間分をクリアできるような仕組みを考案。また、初等教育に携わる教員の養成に定評のある通信教育部のノウハウを生かした通信型のコースの設置はもとより、30時間の受講を通学と通信とを組み合わせて行える体制も構築予定です。多彩な受講形態を用意することによって、多忙な教員の方々に有効に時間を活用していただきたいとの意図があります。
近年の教育現場は、度々大きな逆風にさらされることがあります。しかしながら、子どもたちを輝ける未来へと導く、優秀な教育者が求められていることも事実です。いまこそ教師の資質が強く問われる時代です。今後も続く社会構造の変化や学校教育における今日的課題などに柔軟に対応できる「熱意ある」「人間性豊かな」「実践的指導力のある」教師が必要なのです。
「本学の教職課程では、人としての豊かさと、学び続ける姿勢を備えた“磨きあい高めあう熱意ある教師”の育成を目標としています。今後も本気で教師をめざす学生一人ひとりを支援し、能力開発に取り組んでいくつもりです」と、青木センター長は、熱く語ります。
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