

明星学苑では、1950(昭和25)年に最初のPTA規約が作成されています。戦後の早い段階から、このようにPTA運動を積極的に展開する教育機関は日本では少なく、創設者児玉九十先生の「教育」に対する熱い思いが伝わってくるようです。
児玉九十先生の著書である『両親教育』に、PTA運動の在り方について書かれた部分があります。
〈家庭の父母の方や先生方が、平等の立場で自発的にP・T・Aを組織され、学校、家庭、社会の三教育を自分たちの責任において進めていただきたい〉
また、『体験教育』の復刊1号となった第178号の誌面でも、
〈学校と家庭は精神的には親戚の如き固き結合がなくてはならぬ〉
と、書かれています。
これらの九十先生の言葉には、「家庭と学校が真に合体し、互いに協力し合いながら教育しなければ、本物の教育にはならない」との考え方が込められています。つまり明星に集った子どもたちが、「健康・真面目・努力」の学訓そのままに、すくすくと成長するためには、家庭と学苑とのしっかりとした協力体制が必要なのです。
現在、明星学苑府中校には、幼稚園、小学校、中学高等学校それぞれにPTAがあり(幼稚園は「星座会」と呼びます)、その3つのPTAが連携した「明星学苑PTA連合会」も組織されています。各校ともに年間を通して多彩な行事が企画され、“保護者”と“教員”、そして“子どもたち”との積極的な交流が図られています。
来年度で創立85周年の節目を迎える明星学苑では、新しい校舎や体育館など、着々と施設面の整備が進みつつあります。しかし、施設・設備などが新しくきれいに変わっても、明星教育の根本は決して変わることはありません。もちろん“保護者”と“先生”の協力体制も、これまで同様に続きます。そんなPTAの一員として、今こそ噛みしめたい児玉九十先生の言葉があります。
〈世の成人の方々は、一人残らず学識なり経験なりを以て御自分のお子さんだけでなく、世のすべての子供の教育者となる責任が生じたのです〉『両親教育』より
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