index 巻頭特集理事長対談 教育の現場から 歴史点描


歴史点描1965
80余年におよぶ明星学苑の歴史と先人たちの叡智に、新しい時代を生きる力を見つめ直す「歴史点描」──。今回は、明星中学高等学校の部活動の一つ、“奉仕”と“国際理解”に貢献する「インターアクトクラブ」に注目。40年以上の歴史を誇るクラブの設立当時の背景を振り返ります。

「インターアクトクラブ(I・A・C)」は、世界中で奉仕活動を展開する国際的組織です。その活動に共感し、1965(昭和40)年に明星学苑男子部にインターアクトクラブが誕生。その後、1971(昭和46)年には女子部にも設置されました。I・A・Cが掲げる目標と、明星学苑の教育との共通点を探ります。

 インターアクトクラブの活動は、“世界に貢献する人の育成”に通じる。

 幅広い社会奉仕活動を展開する「国際ロータリークラブ」が、アメリカ・シカゴに誕生したのは1905(明治38)年のこと。その運動の輪を青少年にまで広げたのが、1962(昭和37)年に設立された「インターアクトクラブ」です。インターアクトは、“International Action”つまり“国際的活動”を意味します。同クラブには、規約として高校に在学中の生徒、あるいは年齢14〜18歳までの青少年が入会可能。若者たちの「奉仕の精神」と「国際理解」を養うことを二大目的としています。
 インターアクトクラブ設立以来、その取り組みに賛同した世界各国の人々が、相次いで組織を結成。その流れのなか1971(昭和46)年には、東京・府中ロータリークラブの提唱で明星学苑インターアクトクラブが設立されました。
 なお、インターアクトクラブの定款には8つの目標が記されています。
  • 建設的な指導力を養成し、自己の完成を図ること。
  • 他人に対する思いやりと、他人の力になる心構えを奨励し、これを実践すること。
  • 家庭と家族の重要性に対する認識を涵養すること。
  • 個人の価値を認める考え方に立脚して、他人の管理を尊重する観念を養うこと。
  • 個人的成功のためにも、地域社会の改善のためにも、さらには団体としての業績を上げるためにも、各人が責任を負うことがその基本であると強調すること。
  • すべての有用な職業は社会に奉仕する機会であるとして、その品位と価値を認識すること。
  • 地域社会、国家および世界の問題についての知識と理解を深める機会を提供すること。
  • 国際理解と全人類に対する善意を増進するために、個人として、また団体として、進むべき道を切り開くこと。
現在も老人ホーム訪問を
はじめ幅広い活動を展開中
 これらの項目は、「世界に貢献する人の育成」や「体験教育」を掲げる明星学苑の教育にも相通じる点があります。現に創設者児玉九十先生もインターアクトクラブの目標に対し、「青少年の立派な社会奉仕活動であり、学校教育にも極めて有益な影響を与える集団的な教育活動だと信じております」とのコメントを残しています。
 府中市ボランティア協力校として府中市「敬老の日記念大会」、特別養護老人ホームの夏祭りのお手伝い、ロータリークラブとの合同奉仕活動として大国魂神社境内の清掃など府中市内での様々なボランティア活動を実施。また他校のクラブ会員、諸外国のクラブ会員との交流など、「奉仕」および「国際理解」のための活動を積極的に展開しています。今後も多くの生徒たちにとって、「奉仕」や「世界」にアプローチできる場であり続けることでしょう。なお平成20年度は2750地区のロータリアン・インターアクターが一堂に会して開催される年次大会のホスト校となっています。新講堂にて素晴らしい会にしたいと今から考えています。

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