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教育の現場から

教育の現場から|12


 明星大学創立40周年記念事業の一環として進められていた、日野校のキャンパス再開発工事が、この春、無事に完了。新しい環境のもとで、新入生を迎え入れることができました。
 完成したばかりの美しいキャンパスのなかでも、特筆したい施設のひとつが「新図書館」。旧図書館の昨年データと比較しても、4月の学生利用者数が、実に3倍以上にも伸びたそうです。
 快調なスタートを切った「新図書館」の特色や有効な活用方法、さらには今後の可能性にいたるまで、塚田図書館長と矢部課長にお話をお聞きしました。


「滞在型」が新図書館のテーマです。
 明星大学日野校の新図書館では、「図書館が学生にとって快適な居場所であってほしい」との願いから、施工前の構想段階から“滞在型”をテーマに掲げていました。そして塚田館長は、完成した図書館に足を踏み入れ、その願いが実現したことを実感できたと言います。
 「図面を見てイメージしていた以上に、新しい図書館には落ち着いた雰囲気が漂い、静かでくつろげる空間が広がっています。ただ本を借りて読むだけの施設ではなく、DVDを視聴できるスペースやパソコンを自由に使えるスペースなど、マルチメディアにも対応。パソコンも総数123台設置しました。これまでのように試験前に“仕方なく”勉強するといった消極的な目的ではなく、もっと積極的に図書館を活用してもらえる環境が整ったと言えます」
 昨年の同時期と比較して約3倍(1日約1,000人)の学生が図書館を活用するようになりました。目新しさを加味しても、これは予想以上の結果というのがスタッフの思い。矢部課長もデータを冷静に分析しています。
 「キャンパスの外れにあった旧図書館と違い、今回は中心地に位置し、さらに真新しいピカピカの施設ですから、多くの学生が足を運ぶのは当たり前です。問題は、この先いかにリピーターを増やし、有効に図書館を使ってもらえるかです。夜も従来の19時から20時までと開館時間を延長しました。このことも図書館の活用機会を増やすための要因になると思います」
自分なりの“図書館の使い方”を見つけてほしい。
 新図書館は3層構造。まず28号館の2階とつながるフロアは「知の庭園」と名づけられ、人や情報と気軽に触れ合える場所です。友人との団らんが楽しめる「エリアA」、パソコンを自由に使える「エリアB」、DVD鑑賞が行なえる「エリアC」で構成。またグループ自習室も装備されています。
 1階層下の28号館1階とつながるフロアは「スタディーフロア」。辞書類や哲学・歴史・芸術系などの一般図書があり、授業参考図書の開架閲覧コーナーも充実しています。
 さらに1階層下は「リサーチフロア」。技術・産業・言語・科学などの一般図書と閲覧コーナー、さらには研究個室なども装備されています。
 充実した環境について塚田館長も「ぜひ学生には、実際に図書館に足を運んで、館内を“探検”してもらいたい。どんな図書やメディアがあるのか、どんな設備があるのかを自分の目で確かめて、自分なりの図書館の使い方を見つけてほしい」と語ります。
自動書庫
自動書庫
 なお、書籍の検索性が大幅に向上したことも新図書館の大きな特色のひとつ。館内のどのパソコンからでも本の検索が可能(OPAC:Online Public Access Catalog)。インターネットで調べ物をしていて気になった書籍・資料があれば、すぐに館内にあるかどうかを確認できます。パソコンの検索画面の指示通りに進めていけば、簡単に探している書籍が、何階のどの書架にあるのか、あるいは自動書庫に収蔵されているのかがわかります。自動書庫に入っているものは、指定すれば自分がいる階のカウンターに自動的に用意される仕組みです。
 「自動書庫システムは、使う学生の快適さとともに、スタッフの省力化と収蔵スペースの効率化の面で、力を発揮しています。自動書庫だけで40万冊の書籍の収蔵が可能ですが、そのおかげで旧図書館では、ずっと倉庫に眠っていた蔵書も日の目を見るようになりました(笑)」。

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